
こんにちは。
毛利まさるです。
中途半端じゃもったいない。だからこそ「徹底的にやってみる」という仕事術
「どうせ自分には向いていないし」
「ちょっとやってみたけどピンとこなかった」
そんなふうに、自分から可能性の芽を摘んでしまった経験、ありませんか?
やる前から諦めたり、少しかじっただけで判断してしまう。
それって、すごくもったいないことなんです。
なぜなら、“本当の面白さ”って、ある程度徹底的にやってみないと見えてこないからです。
流行りに乗ることが目的じゃない
たとえば、あなたのまわりで誰かが「この映画、めっちゃ泣けた」と話していたとします。
正直、興味がない映画かもしれません。
しかし、ここで大事なのはその映画を観て共感することではなく、
なぜ多くの人がその映画に心を動かされたのかを知ろうとする姿勢なんです。
実際に観てみる。
そして、「この演出は自分ならどう感じるか」「なぜこのセリフがSNSでバズったのか」
そういったことに、ちょっと“粘って”向き合ってみると、見えてくるものがあります。
表面的なブームに乗る必要はありません。
しかし、「流行っている」という事実の裏には、人の感情が動いた理由が必ずあるのです。
それを掘ることで、あなた自身の共感力や観察力が磨かれていきます。
スマホゲームでも、ファッションでも同じ
たとえば、急に流行りだしたスマホゲームがあります。
普段ゲームをやらない人なら、「また何か出てきたんだな」でスルーしてしまいがちです。
しかし、ちょっと待ってください。
そのゲーム、なぜ今これだけ支持されているのでしょうか?
操作の手軽さ?キャラの魅力?ストーリーのテンポ?
ダウンロードしてみて、少しだけプレイしてみる。
自分なりに「これはここがウケてるのかも」と仮説を立てる。
さらに、レビューやSNSのコメントを見て、その仮説と照らし合わせてみる。
すると、「なるほど、これは時間のない人にとってもスキマ時間に遊べる設計なんだ」といったことがわかってきます。
つまり、そのゲームの“背景にある設計思想”まで理解することができるのです。
徹底的に観察すると、見えない価値が見えてくる
あるジャンルのファンが何に喜び、どこで泣き、どこで笑っているのか。
その“気持ちの動線”を徹底的にたどること。
これって、実はビジネスの現場でもすごく役立ちます。
たとえば営業職なら、「この人はなぜこの商品に興味を持ったのか」
マーケターなら、「どのコピーに反応があったのか」
こういった問いに対して、深く潜っていく力が必要です。
そして、その力は“徹底的に観察する姿勢”からしか生まれません。
つまり、流行に徹底的に触れてみるという行為そのものが、仕事力を育てるトレーニングになっているのです。
自分がハマる必要はない。理解すればいい
ここで一つ、誤解しないでいただきたいのは、
「自分も好きにならないといけない」という話ではない、ということです。
推し活が流行っているからといって、自分も誰かを推さないといけないわけではありません。
大事なのは、「推し活をしている人たちが、なぜそこまで熱中しているのか」を理解すること。
そして、「その熱中の中に、どんな気持ちの流れがあるのか」に目を向けてみること。
それだけで、あなたの中に“相手の目線”で物事を見る力が育っていきます。
それが、やがては信頼関係づくりや商品提案の質にもつながっていくのです。