古くからの友達こそが営業力を鍛える セールスメンタルを深める“異業種トーク”のすすめ

こんにちは。
毛利まさるです。

「古くからの友達」がくれる、セールスのヒント─セールスメンタルを広げる意外な方法

気がつくと、まわりは同じような人ばかり。

同じ業界、同じ会社、同じ目線。

そんな日々に、ふと息苦しさを感じることはありませんか?

もちろん、同じフィールドで語れる人がいることは心強いことです。
しかし、その安心感の裏側で、自分の発想が凝り固まってしまっていることには気づきにくいのです。

そんな時に、ふと連絡が来た「昔の友達」。

業界も違えば、仕事内容も違う。でも、なぜか話しているとワクワクしてくる。

それ、じつはすごく貴重な機会なんです。

古い友達との会話がくれる“異世界のリアル”

久しぶりに会った友達が語る話。

「いやあ、うちは今、AIで商談の流れを全部ログにしてるんだよね」
「この業界は、〇〇の原価が上がって大変だよ。」
そんな話を聞いたとき、驚きと同時にこう思いませんか?

「それって、自分の仕事にも応用できるかも」
「他の業界はこうなっているんだ」って。

他業界の営業スタイルや、顧客心理の変化、働き方のトレンド。
自分の業界にいるだけでは手に入らない“生きた情報”が、友人との会話の中には隠れているのです。

そしてこれは、セールスメンタルを育てるうえでとても重要な要素になります。

「売る」という行為は、業界を超えて共通する

たとえば、自動車販売の現場と、製薬営業の現場はまったく違うように見えます。

しかし、実際には「顧客がどこで決断するのか」を観察し、「その瞬間に最適な言葉をかける」という点で、非常に似ているのです。

こうした共通点に気づくことで、あなたの中にあった“業界の壁”が少しずつ溶けていきます。

同じように、「あの業界ではこうしてるらしい」と聞いた内容を、自分の職場に持ち帰って試してみると、意外と響いたりするのです。

大切なのは、他業界を知ることで自分の仕事の視野が広がるということ。
そしてそれは、学校では教えてくれなかった“現場の生きた教養”とも言えるのです。

自分の業界を客観視できる力

古くからの友人と話していると、

「へえ、その商品ってそうやって売るんだ?」
「その業界ってそんなルールがあるんだ?」

というような“第三者の目線”で会話が進みます。

このとき、自分の業界にいる人たちとはまったく違う角度からの質問を受けることで、

「なんでこうしてるんだっけ?」
「これは誰のためのルールだっけ?」

と、考えたことのない視点が芽生えます。

つまり、友人との対話が“思考の鏡”になるのです。

「昔話」はほどほどに、今の話をしよう

もちろん、学生時代の思い出話に花を咲かせるのも大切です。

しかし、もし相手も社会人として経験を積んでいるなら、今その人が何に悩み、何を見て、どんな挑戦をしているのかを聞いてみてください。

たとえば、「どんなお客さんが苦手?」という話題でも、業界ごとに答えが違ってきます。

その違いこそが、あなたの営業スタイルを豊かにしてくれるはずです。

勇気を出して古い友達に連絡を取り、想像力を働かせてその業界の話を吸収する。

それだけで、自分の営業力が一段深くなるのです。お金は二人でコーヒーでも飲めるくらいで十分です。