こんにちは。
毛利まさるです。
言葉に詰まり、上手く説明できず、自分の考えを伝えられないと感じた経験はありませんか。
特に営業職であるあなたは「伝わらない苦しさ」を日々味わっていたのではないでしょうか。
頭では理解しているはずなのに、それを相手に伝える段階で言葉がぼやけてしまい、その結果、自信を失ってしまったこともあったと思います。
しかしこれは、あなたの能力が低いからではありません。
それは単純に「言語化の筋肉」がまだ鍛えられていないだけであり、鍛えれば誰でも改善できます。
ここでは、言語化が得意になるための最もシンプルで即効性のある方法を、営業という実践の場に結びつけながら解説します。
言語化は才能ではなく「技術」である
まず大前提としてお伝えしたいのは、言語化は生まれ持った才能ではなく、確実に鍛えられる技術であるということです。
あなたは「自分は説明が下手だ」と落ち込んでいたのではないでしょうか。
しかし言語化は練習によって必ず伸びていきます。
ではどうやって鍛えればいいのか。そのコツは驚くほどシンプルです。
結論から言えば、まずは「独り言を言いながら、そのままタイピングする」ことです。
独り言を文字にするだけで言語化能力は伸びる
人は自分の頭の中をそのまま話すと、文章の流れや論理構造に対して緩くなります。
しかし逆に言えば、頭の中から出たものを文字として可視化すると、その乱れが一瞬で見えるようになります。
この作業を繰り返してみてください。
始めはぎこちなくても、何度か続けるうちに「頭の中の思考の速度」と「文字として現れる言葉」が徐々に一致していきます。
そしてもっと続けると、あなたは自分の文章がどこで支離滅裂になっているのかを自分自身で発見できるようになります。
おわかりでしょうか。
言語化が得意になる瞬間とは、まさに「自分の思考のズレを認識できるようになったとき」なのです。
これは営業の説明能力にも直結します。資料説明、プレゼン、商談のトークが急激に洗練されていくのです。
文字として“見る”ことで思考が整う理由
なぜ独り言のままではなく「タイピング」が重要なのかというと、それは文字にすることで思考が客観化されるからです。
頭で考えているだけでは、論理の飛躍や抜け落ちがあっても気づけません。
しかし文字として並んだ瞬間、誤解を生む表現、文脈の飛躍、主語の欠落などが目に見える形で現れます。
それはあなたの成長にとって大きなヒントです。
つまり、言語化とは自分の思考を可視化し、修正するための技術なのです。
営業で「伝わらない人」が抱える共通点とは
営業で成果があがらない人には共通点があります。
それは「自分の頭の中では理解しているが、相手には伝わっていない」というギャップが常に存在することです。
たとえば、ある資料を渡して「読めばわかると思います」と言ってしまうケース。
これはもっとも危険な言い方です。
なぜなら、相手は“何をどの順序で理解すべきか”がわからないためです。
あなたは資料を読み込んでいるから理解できます。しかし相手は初見です。
あなたが「読めばわかる」と言っても、相手が理解すべきポイントがズレてしまうため、伝わらないのです。
逆に言うと、このズレをなくすことができれば営業成績が落ちることにはなりえないのです。
読めばわかるは「わからない」理由
映画を誰かに勧めるとき、「この映画、見ればわかるよ」としか言わない人がいます。
しかしその一言では魅力は一切伝わりません。
人が見たくなるのは「どこが良かったのか」を知ったときです。
営業も同じです。
資料を渡しても、相手は良い点がどこで、どこに価値があるのかがわからないため、感情が動きません。
それは「理解のハードル」を相手に丸投げしているからです。
ですので、「ここがポイントです」と先に伝えることが必要なのです。
言語化できる人は“営業で強い”理由
言語化が得意になると、商談の質は劇的に変わります。
相手の理解速度が上がり、信頼が積み上がり、提案が刺さるようになります。
たとえ緊張しても、言語化の技術があるため、伝わる構造を自然に作れるようになるのです。
その結果、営業としての成果は確実に伸びていきます。
おわかりでしょうか。
言語化とは営業の武器そのものであり、鍛えれば必ずあなたの未来を押し上げてくれます。
言語化は毎日の習慣が未来を変える
言語化が苦手なままでは、思考は整理されず、営業でも人生でも大きな損失につながります。
しかし独り言をタイピングし続けるという、小さな習慣を積み上げていくことで、あなたのコミュニケーション力は確実に変わります。
「伝わらない自分」を脱し、「伝わる営業」へ進むために、まず今日、数分だけ独り言を文字にしてみてください。
それがあなたの未来を変える最初の一歩です。
