オーディオブックの弊害

こんにちは。
毛利まさるです。

あなたは自己啓発のために
オーディオブックを聴いたことはありませんか?

通勤時間や家事をしながら
何か有益な情報を得ようとビジネス本のオーディオブックを
活用することはとても便利です。

しかし、その結果、いつの間にか
オーディオブックの「話し方」に慣れてしまい
自分のセールストークにも影響を及ぼしてしまった
という経験はないでしょうか?

それは、オーディオブックのテンポや抑揚が
自然とあなたの話し方に染みついてしまうからです。

自己啓発のために学んでいるつもりが
実はセールスにおけるトークに悪影響を及ぼす場合があるのです。

オーディオブックのテンポとセールストークのテンポは全く異なるため
そのままのペースで商談に臨むと、うまくいかないことが多いのです。

オーディオブックには間違いなく便利な点が多くあります。

忙しい現代人にとって、手を使わず耳だけで
効率よく知識を吸収することができるので
情報を得られるのは大きなメリットです。

小説の朗読は感情がのっていますけど
ビジネス本のオーディオブックは
「ながら聴き」に最適化されているため
内容の伝え方に特有のテンポが存在します。

その結果、抑揚のない、一定のリズムで情報が流れていくため
あまり強い感情を込めることが難しくなります。

これが、自己啓発の内容を学ぶには良いのですけど
ビジネスの場、特にセールストークに応用する際に
問題を引き起こすことがあるのです。

セールストークは「対話」が主となります。
商談の場では、相手の反応を見ながら
柔軟に話し方を変える必要がありますし
抑揚や間の取り方が非常に重要です。

抑揚のない話し方や一定のリズムでは
相手に感情が伝わりにくく
相手の興味を引き続けることが難しいのです。

ですので、オーディオブックのようなテンポを
そのままセールスに応用すると
うまくいかないことが多くなってしまいます。

たとえオーディオブックの内容が素晴らしいものであっても
そのままのテンポやトーンでセールストークをしても
相手の心に響くことはありません。

セールスでは抑揚や間の取り方
相手の反応を感じ取りながら話す能力が必要です。

ぜひ覚えておいてください。