
こんにちは。
毛利まさるです。
長時間勤務を「美徳」として扱う職場は、いまだに少なくありません。
あなたの上司が早朝から夜遅くまで働き続け、会議中に居眠りし、飲み会や雑務に時間を浪費している姿を見て、
「なぜ自分までその影響を受けないといけないのか」と疑問を感じたことがあるのではないでしょうか。
その結果、本来なら自分のペースで仕事ができたはずなのに、必要以上に罪悪感を抱いてしまったり、
もっと残るべきではないかとプレッシャーを感じてしまったと思います。
しかし、これらの感情はあなたの問題ではありません。
その感覚はむしろ、健全な感性です。
上司の「非効率」に巻き込まれる必要はないという当たり前の感覚
あなたが感じている通り、長時間勤務の多くは美談ではなく、単純に“非効率の積み重ね”から生まれているケースが少なくありません。
会議中に集中力が切れ、雑務を引き延ばし、メールで済むことを長電話にしてしまう。
その結果、仕事が長引き、本人が疲弊し、さらに生産性が下がるという悪循環が生まれます。
そこであなたが「これは上司自身の問題であり、自分が背負う必要はない」と割り切るのは、ごく自然な判断です。
自分の時間、自分の健康、自分の生活まで犠牲にしてまで補正する義務はありません。
むしろ巻き込まれれば、あなた自身のパフォーマンスも下がり、心まで擦り減っていきます。
割り切りを持つことは、冷たい判断ではなく“健全な距離感”
ここで大切なのは、割り切りが「上司を否定する感情」だけに偏らないことです。
怒りや軽蔑が先に立つと、それはあなた自身のメンタルを消耗させてしまいます。
ですので、割り切りとは冷たさではなく、あくまで自分の生活を守るための“距離の取り方”として考えると心が楽になります。
たとえば次のような視点に切り替えると、気持ちが柔らかく保てます。
「上司の働き方には上司なりの理由がある。
しかし、それによって自分の生活が引きずられる必要はない。
自分は自分のペースで、質の高い仕事をすることに集中しよう。」
こう考えることで、相手を切り捨てることもなく、自分の軸も守れます。
自分の働き方を守ることは、周囲を守ることにもつながる
長時間労働を前提にした働き方は、心身の疲労だけでなく、判断力の低下、仕事の質のブレにも直結します。
あなたが自分のペースを保ち、効率的な働き方を選ぶことは、単なる自己防衛ではありません。
安定して良いパフォーマンスを発揮することで、顧客や同僚にとってもプラスの影響を与えます。
つまり、
「自分の効率を守る」という行為は、結果的に周囲にも価値を届ける選択になりうる。
そう考えると、「割り切ること」が他者を突き放す行動だという思い込みは薄らぎます。
上司を変えようとしないと決めることで、心は軽くなる
上司が非効率に働いている時、部下ができることは実は多くありません。
その働き方を改善させる権限も、責任も、ほとんどの場合は部下にはありません。
だからこそ「変えようとしない」と決めることは、精神的な圧迫を軽減してくれます。
自分の中で次のように整理しておくだけで、心の固さが一段階やわらぎます。
「自分は職務を果たす。
上司の働き方は上司の選択であり、自分が抱え込む必要はない。
自分は無理なく続けられるスタイルで誠実に働く。」
この距離感で接していれば、上司に巻き込まれて疲弊することも、怒りだけが溜まることも避けられます。
“割り切り”はあなたの仕事を守る最初の防波堤
長時間が正義という価値観は、令和の働き方には合いません。
効率や質を最優先にする時代において、あなたのスタイルを大切にすることはまったく正しい判断です。
まとめると、
上司の非効率に巻き込まれないと決めることは、あなたの健康と仕事の質を守るための最善策である。 それは冷たい選択ではなく、自分を保ち続けるための理性的な判断だ。
この視点を持つだけで、あなたの日々のストレスは確実に軽くなります。
必要であれば、あなた自身の状況に合わせた言い換えや、職場での具体的な対応策も一緒に考えられます。





