行動前に“上司とのすり合わせ”が鍵になる理由

こんにちは。
毛利まさるです。

「これは絶対評価されるはず!」と思ったのに、全然響かなかった経験はありませんか?

プレゼンの内容を何日もかけて練り込んで、営業先にも好評だった。
新しい提案を自分の判断で実行して、数字もついてきた。

「これは自信作だ!」と思ったのに、上司の評価はまさかの“普通”以下。

「え?なんでこれが評価されないの?」

そんな疑問とモヤモヤを抱えたこと、きっと誰もが一度はあると思います。

実はそこには、上司との行動基準のすれ違いが潜んでいるのです。

ここを放っておくと、どれだけ努力しても空回りしてしまうかもしれません。

行動の“目的地”がズレていると評価もズレる

まず大前提として、会社で成果を出すとは「数字を出せばいい」だけではありません。

とくに社内営業を意識するなら、「誰に、どう見られているか」という視点が必要です。

あなたが「これをやったら会社に貢献できる」と思っても、
上司が「そのやり方は今、求めてない」と思えば、それは評価につながりません。
もちろん、「いやいや、でもこれは意味ある仕事だよ!」と思うかもしれません。

その気持ちは尊重したいです。しかし、組織はあなた一人では動きません。

だからこそ、行動を起こす前に“目的地の確認”をすることが重要なのです。

上司とすり合わせをしておくことで得られる安心感

「確認しないと、勝手なことをするなって言われそうで怖い」
「毎回確認するのって、めんどくさい」

たしかにその気持ちもわかります。
しかし、ここで一つ考えてみてください。

上司はあなたの敵ではなく、“味方になるかもしれない人”なのです。

たとえば、あなたが「これをやろうと思っているのですが、どうでしょうか?」と相談したとします。

すると、上司はこう返すかもしれません。

「いいね、それならここと連携しておくとスムーズだよ」とか
「うーん、今はタイミング的に難しいかも。もう少し後ならアリだね」などと。

この一言があるかないかで、あなたの“努力の方向”は劇的に変わります。

そして、確認をしてから行動すれば、もし評価されなかったとしても「合意を得た上でやった」という安心感も残ります。

あえて“相談しない”という選択肢もある

ここで少し捻った視点も加えておきましょう。

上司と相談せずに行動して、結果が出た。
そして評価されなかった。でも、それでも構わないという姿勢。

なぜなら、“経験値”という名の財産は自分の中に蓄積されたからです。

実際、評価はされなかったけれど、やったこと自体に自信が持てた。
今後の仕事にも活かせる知見が増えた。

そんなときは、「今回は社内評価よりも、自分の成長を優先した」と割り切るのも一つの手です。

もちろん、これをやりすぎると“独断専行”と思われてしまいます。

だからこそ、上司とすり合わせをすることと、自分で突き進むことのバランスが大切なのです。

すべての行動は、「社内営業」につながっている

あなたの行動の成果を社内に伝える力、そして正しく理解してもらう力。

これがまさに社内営業です。

社外のお客様に商品を売るように、社内でも「私はこういう価値を提供しています」と発信していく。
そのためには、ただ行動するだけでなく、「なぜやるのか」を共有し、
「どう評価されるのか」を確認しておく必要があります。

つまり、「上司との行動基準の確認」は、評価される土台をつくる行為でもあるのです。