期待しないことで手に入るレジリエンス

こんにちは。
毛利まさるです。

上司や同僚が「わかってくれるはず」と思っていませんか?

あなたはこんな経験、ありませんか?

「上司なんだから、私の苦労をちゃんと見てくれているはず」
「同僚なんだから、気持ちを察してくれるはず」

でも、ふたを開けてみると…思ったような反応は返ってこない。

むしろ、予想外のスルーだったり、冷たい一言だったり。

そのとき、心の中でふと湧き上がるのは、「なぜわかってくれないんだ」という苛立ちや虚しさ。

けど、それって実は、あなた自身が“勝手に期待していた”ことだったりしませんか?

「わかってくれるはず」は、往々にして裏切られる

人は、自分の中にある感情や努力に対して、他人もきっと同じように感じ取ってくれると思いがちです。

しかし現実は、その“はず”が裏切られることのほうが圧倒的に多い。

なぜかというと、他人はあなたの努力の“背景”を知らないからです。

表面上で頑張っているように見えても、見えないところでどれだけ葛藤して、
時間を割いて、何度も失敗していたかは、あなたにしかわからない。

つまり、「わかってくれるはず」という期待は、
言葉を変えれば“自分の気持ちを察してくれ”という無言の強要とも言えます。

そして、その期待に裏切られるたびに、あなたの心のエネルギーが削られていくのです。

だからこそ、「期待しない」は強さの証

ここで必要になってくるのが、レジリエンス、つまり精神的な回復力です。

期待して傷つき、それを乗り越えるには、まず期待しない自分を作ることが大切です。

もちろん、最初から他人にまったく期待しないというのは、冷たく感じるかもしれません。
しかし、「わかってくれたらラッキー」くらいに構えておくと、感情の振れ幅がかなり小さくなります。

期待がなければ、裏切られることもない。
そうすると、心の安定性が高まり、あなたは前に進む力を取り戻すことができるのです。

自分の“価値”は、自分で決めるもの

「わかってもらえない」という感覚に襲われると、
つい「自分なんて…」とネガティブな思考に傾いてしまいがち。

でも、それは間違いです。

他人の評価や理解は、あなたの価値のごく一部を切り取っただけにすぎません。
しかも、それは相手の主観によってフィルターがかかっています。

本当に大事なのは、自分自身が「自分の価値」をわかっているかどうか
だからこそ、他人の期待に心を揺さぶられる前に、自分の軸をしっかりと持つことが必要です。

それが、あなたのレジリエンスを内側から育てていくことにつながります。