沈んだときに見えてくる本当の人間関係

こんにちは。
毛利まさるです。

落ち込んだとき、周囲の反応に違和感を感じたことはありませんか?

順調に仕事が進んでいるときは、なぜか周りに人が集まってくる。
お世辞を言われることもあるし、やたらと頼られることも増える。
けれども、ミスをして落ち込んでいるとき、急に話しかけられなくなった。

連絡が減った。そんな経験、あなたにはありませんか?

もしその違和感に覚えがあるなら、それはとても大事な気づきです。
実は落ちた時に人がわかるのです。

勢いがあるときには「長いものに巻かれる人」が寄ってくる

人間は本能的に「強いもの」に惹かれる傾向があります。
これはもう仕方のないことかもしれません。
成功している人、注目されている人、売上の高い人。

そういった人のまわりには、自然と人が集まってくるのです。

まるで、光に群がる虫のように。

しかし、ここで覚えておいてほしいのは、その人たちはあなた自身ではなく、「あなたの成功」や「勢い」に近づいているということです。

あなたが持っている力や、周囲からの評価に惹かれているのであって、必ずしも中身を見ているとは限らない。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。
ビジネスの世界では「実力」や「成果」に惹かれるのは当然ですから。

でも、それを人間関係とごちゃ混ぜにしてしまうと、あなたが落ち込んだときに大きなショックを受けてしまうのです。

失敗したときにこそ「本当に見てくれている人」がわかる

本当に大切なのは、あなたが落ちたとき、調子が悪いときに「変わらず接してくれる人」です。

成績が落ちても、うまくいかないことが続いても、心配して声をかけてくれる人。
笑いながら「大丈夫?」と聞いてくれる人。
あるいは、なにも言わずに一緒にいてくれる人。

それこそが、本当の意味であなたを見てくれている人です。

つまり、あなたという「存在」を見ているのであって、成果や実績を通して見ているわけではありません。

私自身、あるプロジェクトで大きな失敗をして、チームから距離を取られたことがあります。
表面的には「また頑張りましょうよ」と言われるのですが、明らかに以前とは温度が違うのです。
しかし、そのときにたった一人、笑いながら「ミスしてもいいじゃん、人間なんだし」と言ってくれた人がいました。

その一言で救われた記憶があります。

人を見る目を養うために、落ち込む経験も必要

この世の中には「浮き沈み」があります。
上がることがあれば、下がることもある。
誰しもずっと右肩上がりなんてことはありません。

むしろ、沈んだときにこそ、自分のまわりの人間関係を再確認できるのです。

そういう意味では、失敗や落ち込みも悪いことばかりではないのです。

むしろ、自分のことを本気で見てくれる人と出会うチャンスなのです。

そして、その人たちとの関係は、あなたの人生を長い目で見て支えてくれるものになります。

だからこそ、調子が良いときにこそ、人をよく観察してください。
そして、調子が悪くなったときは、その反応をよく見てください。

仕事術の一つとして、「人間関係の質を見極めること」はとても大切です。

「人を見る目」を持つために意識しておきたいこと

  • 調子が良いときほど、冷静に人を見ておく
  • 落ちたときに声をかけてくれる人を大切にする
  • 自分自身も誰かが落ちたときに、変わらない態度を意識する

そして忘れないでください。自分が落ちたときに誰が手を差し伸べてくれたのかを。
そして、自分も誰かが落ちているときに、その手を取れる人間でありたいものです。