こんにちは。
毛利まさるです。
あなたは、「数字に強くなれ!」
と上司から言われたことはありませんか?
セールスの仕事において、数字は常につきまとうものです。
売上目標、予算、利益率、顧客数…どれも数字が重要な要素です。
しかし、ただ現状の数字を見るだけでなく
未来の数値を予想することが必要な場面も多くあります。
その結果、漠然とした数字への苦手意識を感じてしまい
自信をなくしたことがある方もいるかもしれません。
そこで、今回は「フェルミ推定」という手法を使って
楽しみながら数字を予想する力を身に着ける方法を紹介します。
フェルミ推定とは、与えられた情報が限られている中で
大まかな数値を推定する技術です。
例えば、「日本中にピアノの調律師が何人いるか?」といった問題です。
一見すると、すぐに答えがわかる問題ではありませんよね。
しかし、手元にある情報を元に仮定を積み重ねていくことで
大まかな推定を導き出すことができます。
このプロセスが非常に重要であり
フェルミ推定はただ正しい答えを出すことではなく
その過程を楽しむことに重きを置いています。
たとえば、ある日あなたがラーメン屋に入り
そのラーメン屋の月間利益がどのくらいかを推定してみましょう。
正解を求める必要はありません。
ここでは、考える過程が大切です。
まず、客席数をざっと数えてみましょう。
次に、そのラーメン屋が昼時に満席であると仮定し
平均的な顧客単価を考えます。
例えば、ラーメン1杯が800円
昼のピーク時間に30席すべてが埋まっているとします。
そのピークが1日何回あるか?
昼食と夕食の2回だと仮定すれば
1日に約60人が訪れることになります。
さらに、1ヶ月は30日ですので
60人×800円×30日=144万円の売上が予測されます。
ここから、家賃や材料費、従業員の給与などの
コストを仮定して差し引きます。
たとえば、月の家賃が30万円
材料費が売上の30%程度だと仮定すれば、約43万円が材料費となります。
従業員が3人いて、それぞれ月給20万円だとすると
60万円の人件費がかかります。
そうすると、ラーメン屋の月の利益は
144万円−30万円(家賃)−43万円(材料費)−60万円(人件費)=11万円となるのです。
もちろん、これは正確な答えではありません。
しかし、重要なのは、このように数字を仮定し
組み合わせていくことで、見えてくる全体像や
数字の感覚を鍛えることです。
フェルミ推定の素晴らしい点は
完璧な答えを出すことが目的ではなく
仮定を立ててそこから答えを導き出す思考力を鍛える点にあります。
このプロセスが、実際のビジネスでも役立つのです。
ぜひ、フェルミ推定を楽しんで
数字に強いセールスパーソンを目指してください。