自己啓発本は、自分で書く。失敗を“武器”に変える最強のレジリエンス術

こんにちは。
毛利まさるです。

なんでこんなに疲れるんだろう?その答え、あなたの中にあります。

新しい職場、初めての環境、わからない人間関係。

一日を終えた帰り道、ふと感じるのは「前の職場よりも疲れる」という正体のないモヤモヤではないでしょうか。

その疲れ、実は“自分を知らないこと”から来ているのかもしれません。

「自分はどんな時にストレスを感じるのか」
「何をすれば気持ちが軽くなるのか」

それを明文化できていないから、毎回同じ場所でつまずいてしまうのです。

そこで、おすすめしたいのが自分のための自己啓発本を書くことです。

失敗こそ、最高の素材になる

レジリエンスという言葉をご存じでしょうか?

これは「回復力」や「立ち直る力」を意味します。

大きな失敗を経験しても、そこから立ち直れる力。

実はこのレジリエンスを高めるために最も効果的なのが、「自分の失敗を記録し、体系化する」ことなんです。

たとえば、ある日の私の気づき――

  1. 職場の人間関係がつかめず、会話が表面的。
    →原因:誰と誰が親しいのか、共通項が見つけられていない
    →対策:雑談の場で自分の趣味をあえて開示し、共通項のフックをつくる
  2. 資料の場所がわからず、無駄な時間を費やす
    →原因:ナレッジが属人化していて、知っている人しかわからない
    →対策:ファイルの「住所」をGoogleドキュメントなどで体系化。週1でメンテナンス
  3. 会議資料を上司とだけ相談しトップの意図とズレる
    →原因:直属上司とトップ層の視点がズレていた
    →対策:最終提出前にトップの「承認」を確認するチェックフローを加える

これ、すべて「自分用の失敗ノート」から抜粋したものです。

こうして具体的な場面を分析すると、疲れの正体が“曖昧な不安”ではなく“改善可能な要素”であると気づくんですよね。

自分が書いた“知らない誰か”に向けた本

ここでのポイントは、自分のメモなのに「知らない誰かに伝えるように書く」ことです。

つまり、あなた自身のために書くけれど、視点は“他人事”にするんです。

たとえば、こうです。

「この職場の人間関係はまだ見えない。だから“共通項”を探すために、まずは自分の好きなマンガを話題に出してみることにした。」

まるで他人に助言しているように書くことで、自分自身を客観視できるようになります。

そして書き溜めたものが、やがて「自分専用の自己啓発本」になります。

自己啓発本より効く、自分の言葉

市販の自己啓発本も、もちろん勇気をもらえる素晴らしい存在です。

私自身も過去に、落ち込んだ夜に読んで涙を流したことがあります。

しかし、それだけでは「その場の気分はよくなるけど、具体的に何をすればいいのか」は結局自分で考える必要があるんです。

その点、自分の失敗をもとに書いた自己啓発本は違います。

すでに具体策が明文化されており、「まずこれをやればいい」と自分自身に語りかけることができます。

つまり、読むたびに行動が明確になり、不安がスーッと消えていくんです。

書くことは、あなた自身のレジリエンスを育てる

一行ずつ、自分を言葉にしていく。

まるで日記のように見えるかもしれませんが、その積み重ねが自分だけの“辞書”になります。

その辞書をめくれば、「次に何をすべきか」が明確に書いてある。

この安心感が、毎日の自分を支えてくれます。

そして気づいたら、以前よりも不安に動じない自分に出会えるはずです。