
こんにちは。
毛利まさるです。
「今の仕事は慣れていて、特に不満もない。
いつもの商品を、いつものお客様に案内するだけで仕事は回るし、
無理にストレスを感じることもない」
確かに、それは理想的な環境のように思えます。
セールスの現場でトラブルも少なく、
クレームもほとんどなく、
チームメンバーとも良好な関係が築けている。
まさに“居心地が良い”状態です。
しかし、その“居心地の良さ”が、
あなたの成長を止めてはいないでしょうか。
慣れ親しんだ環境は、私たちに安心感を与えてくれるであるものの、
一方で新しいことを学ばなくても日々が過ぎていくため、
知らぬ間に変化への抵抗感を育ててしまうのです。
たとえば、動物園で飼育されている
ライオンを思い浮かべてみてください。
彼らは肉を与えられることに慣れ、
やがて自分で狩りをする本能を失っていきます。
人間の仕事も同じです。
今のやり方だけで成果が出るなら、
新しいスキルを身につけようとする必要は感じなくなる。
そして、会社に新たな方針が打ち出されたときや、
急な人事異動があったとき、自分の無力さや
不安だけが心の中に広がってしまうのです。
このような状況にあると、
新しい環境や役割を与えられたときに
「面倒くさい」「できれば避けたい」
といった感情が湧き上がってきます。
しかし、その瞬間こそが、あなたが
もう一度“狩りを思い出すべき時”なのです。
新しい環境は、あなたの中に眠っていた可能性を
引き出す最高のチャンスであることを、忘れないでください。
セールスの世界も日々変化しています。
かつては対面営業が主流だったのに、
今ではオンライン商談が当たり前になり、
顧客の情報収集もSNSや口コミが中心になりました。
つまり、「今まで通り」では通用しない時代が、
すでに始まっているのです。
そうした中で生き残るには、
新しい環境に身を置くことを
“恐れるべき対象”ではなく“成長する舞台”として
受け止めることが重要です。
実際、新しい商品に携わったり、
未知の業界の顧客と関わったりすることは、
最初こそ不安や違和感を伴うであるものの、
その経験を通じて、あなたの視野やスキル、
言葉の重みが確実に磨かれていきます。
たとえ最初は失敗ばかりだったとしても、
そのプロセスの中で得られる学びは、
あなたにとって唯一無二の武器になるはずです。
“変わらない”ことに安心していた昨日から、
“変わる”ことに意味を見出す今日にしてみてください。
新しい環境に飛び込むときの不安は、
未来のあなたが笑顔になるための“必要な揺さぶり”なのです。