その業務過多、あなたが選ばれた証拠です

こんにちは。
毛利まさるです。

「なぜ私ばかり…」と感じた時に思い出したい、ハードモードを選んでいる自分という誇り

しんどいのは、あなたが弱いからではない。

仕事が終わらない。誰よりも早く出社して、誰よりも遅くまで残っている。

他の人は余裕そうにしているのに、自分だけいつもバタバタしていて、心の中でこうつぶやいたことはありませんか?

「なんで私ばっかり…」

そう思うのは当然です。公平であるはずの職場で、不公平感に苦しむのは誰だってつらいものです。

しかし、そんなときこそ一つの考え方が、心の負担を軽くしてくれることがあります。

それは、「自分だけハードモードでプレイしている」と、少し視点を変えてみることです。

仕事術としての“ハードモード発想”

RPGゲームでも、ストーリーモードとハードモードでは敵の強さがまるで違います。

雑魚キャラですら、手強い。ボス戦は手汗びっしょり。でも、クリアしたときの達成感はまるで別物です。

仕事も同じです。

誰もが同じゲームに参加しているように見えても、実はプレイモードが違うのです。

あなたは、納期が迫るプロジェクトを2つ同時に抱えているかもしれません。

難易度の高い取引先を任されているかもしれません。

新人の教育係を任されながら、自分の数字も落とせないかもしれません。

それはすべて、「ハードモードを選べるだけの信頼を得ている」という証拠なのです。

スキル習得の密度が違う

ゲームでハードモードをクリアしたプレイヤーは、敵の動きを読み、的確なコマンドを選び、

何度もリトライしながら自分の腕を磨いていきます。

それと同じで、仕事でも業務の密度が高くなるほど、

・判断スピード
・対応力
・人への配慮
・マルチタスク力

このようなスキルが否応なく身についていきます。

つまり、イージーモードの人が1年間かけて学ぶことを、

あなたは数ヶ月で習得しているかもしれないということです。

働くという“ゲーム”に必要なマインドセット

不公平感が強いと、「手を抜こうか」とか「もう知らない」と投げ出したくなる気持ちも出てきます。

しかし、ここで一歩踏みとどまって、こう問いかけてみてください。

「この状況が自分を鍛えてくれているのだとしたら、どうだろう?」

自分が望んだわけではなくても、

今の環境を“成長装置”に変えることができたら、それはもう立派な仕事術です。

映画『ロッキー』の名言に救われる

私の好きな映画『ロッキー・ザ・ファイナル』に、こんな名言があります。

You, me or nobody is gonna hit as hard as life. But it ain’t about how hard you hit.
It’s about how hard you can get hit and keep moving forward.
How much you can take and keep moving forward. That’s how winning is done!
人生ほど強く人を打ちのめすものはない。
だが、大事なのは、どれだけ強く打ちのめされたかじゃない。
どれだけ強く打たれても、前に進み続けられるかだ。それが勝利への道だ!

映画『ロッキー・ザ・ファイナル』

この言葉は、まさにハードモードで仕事に向き合っているすべての人へのメッセージだと思います。

打ちのめされた経験が、あなたをつくります。

理不尽に思える状況さえも、自分の土台になっていくのです。

働きすぎに注意しながらも「選ばれし者の自覚」を

もちろん、無理をして体や心を壊すまで頑張る必要はありません。

バランスは大切です。

しかし、「自分だけ損をしている」と思った時に、

「これはハードモードだから当然」と捉えることで、

ぐっと気持ちが軽くなることもあります。

これは自己犠牲ではありません。

長期的にスキルと経験を高める、もっとも効率的な学習モードなのです。