“自分だったらどうするか”が、仕事力を劇的に変える物語から学ぶプロの思考法

こんにちは。
毛利まさるです。

自分ごとにする力──“登場人物のひとり”として物語を読む仕事術

「なんだか毎日、言われたことをこなすだけになっている」
「自分の考えがないと注意されたけど、じゃあどうしたらいいのか…」

そんなモヤモヤを感じているとしたら、ある“クセ”を身につけてみると視点が変わっていきます。

それは、映画や漫画、ドラマを観るときに「自分だったらどうするか?」を問いながら観るという方法です。

物語の“観客”ではなく、“登場人物”として観てみる

普段、私たちはストーリーをただ追っているだけということが多いです。

主人公が困っている、悪役が現れた、感動的なラスト
それらを受け身で楽しむのももちろん素晴らしいことです。

しかし、もう一歩深く味わいたいならば、こう問いかけてみてください。

「自分がこの主人公だったら、どう判断するだろうか?」
「もしこの場にいたら、どんな行動を取るだろうか?」

たったこれだけで、物語が自分ごとになり始めます。

これを繰り返していくと、日常の中でも「自分だったらどうするか」という視点が自然と備わってくるのです。

自分ごとにする力は“判断力”の礎になる

この自分ごとにする力は、仕事において大きな意味を持ちます。

たとえば会議で誰かが問題提起をしたとき、

「自分だったらどう解決策を出すか」
「この問題の本質はどこにあると思うか」

と、頭の中で主語を自分に置き換えるクセがついている人は、アウトプットの質がまるで違います。

実際、優秀なビジネスパーソンは「指示を待つのではなく、自分から考える」ことを日常的にやっています。

この力は、特別な才能ではありません。映画や漫画からでも、鍛えていけるのです。

映画『インターステラー』から学ぶ“自分だったら”の想像力

映画『インターステラー』では、地球が滅びゆく未来、人類存続のために宇宙へ旅立つ父と娘の物語が描かれています。

この中で主人公クーパーは、

「人類を救う」か「娘のそばにいる」かという選択を迫られます。

自分だったら、どちらを選べるだろうか?

家族と一緒にいたいという気持ちはもちろんあるでしょう。

しかし、人類全体の未来がかかっているとなれば。

こうした問いを繰り返すことで、自分が大切にしている価値観が見えてきます。

「自分が何を優先し、どう行動する人間なのか」

これは仕事においても、大きな判断軸になります。

日常の中で“主語を自分に置き換える”クセをつける

職場での会話、ニュース、SNS すべての情報に対しても、

「自分だったらどう考えるか?」
「もし自分がこの立場だったら、何を優先するか?」

と、自分に置き換えて考える練習をしてみてください。

最初は違和感があるかもしれません。

しかし、少しずつそれが当たり前になっていきます。

そして気づいたら、あなたの判断力や発言の“深み”が変わっていることに気づくでしょう。

仕事術としての「物語の疑似体験」

人は“自分が体験したこと”から学ぶのが一番早いです。

しかし、全てを自分の経験から学ぶのには限界があります。

だからこそ、物語を使って疑似体験するのです。

映画やドラマ、漫画、小説……

それらはすべて、あなたにとっての“もうひとつの現場”になり得ます。

毎週、1つでも2つでも構いません。

物語の中で“自分だったら”を問い続けてみてください。