親からの“勉強しろ”に隠された、仕事術の本質とは?

こんにちは。
毛利まさるです。

親から言われた「勉強しろ」そこに隠された本質

「勉強しなさい!」

そんな言葉に、あなたはどんな気持ちを抱いたでしょうか?

うるさいなと思ったかもしれませんし、わかってるよ…と内心うんざりしたかもしれません。

でも、ここに大事なヒントが隠れているのです。

たとえば、今のあなたが仕事で「資料をちゃんと見ておいて」と言われたら、
「はい」と言いながら、なぜか後回しにしてしまうような時ってないでしょうか?

頭では「やった方がいい」とわかっている。でも動けない。

これ、実は昔の「勉強しろ」と言われていた頃と、構造は同じなんです。

知っているのにやれない理由

なぜ「やった方がいい」と思っても人は行動できないのか?

そのカギは「心のブレーキ」です。

やらない理由は簡単です。「面倒くさい」「気が乗らない」「今じゃなくていい気がする」。

つまり、理屈ではやるべきとわかっている。でも感情がついてきていない。
それどころか、感情が邪魔をしているのです。

この「わかっているけど、やれない」は、実はとても人間らしい現象です。
自分を責める必要はありません。
しかし、この構造を知っておかないと、自分に対してずっとモヤモヤした気持ちが残ってしまうのです。

知っていることと、やっていることの距離

「わかってる」「知ってる」だけでは不十分です。

問題はそこから「やっている」に変換できているかどうか。

たとえば、健康のためにウォーキングが良いことは誰でも知っています。でも実際に毎日歩いている人はそれほど多くありません。それと同じように、「勉強は大事」「準備は必要」と思っていても、行動に落とし込めていなければ、それは“知識のまま”です。

この“知識のまま”が増えてくると、自分の中で「知ってるけどできてないこと」が積み重なり、自己否定や焦りのもとになります。

得心するまで落とし込めているか?

じゃあ、どうすれば“やれる”ようになるのか?

それは、「得心する」ことです。納得、ではなく“得心”。つまり、腑に落ちること。

たとえば、「英語の勉強した方がいい」と頭ではわかっていても、
具体的に「来月の出張で英語が必要」となると、一気に行動に火がつきます。

つまり、「なぜ今これが必要か」を自分なりに腹落ちさせることができれば、感情が動き、行動が始まるのです。

だから、昔の「勉強しろ」も、
もしその時に「勉強したら将来、行ける大学が変わって、出会う人や仕事が変わる」と心から得心していたなら、
少し行動も変わっていたかもしれません。

仕事術としての“勉強しろ”

今の仕事でも同じ構造が繰り返されていると感じませんか?

たとえば、「この本を読んでおいた方がいい」「この資料を見ておくと役立つ」わかってる、でもやらない。

ここに「仕事術」としての本質があるのです。

優秀な人は、知識を得たあと、どう行動に落とし込むかを意識的に組み込んでいます。

・なぜ今この行動が必要なのか?
・これをやらなかった場合、どんなリスクがあるのか?
・逆に、やった先にどんな成果があるのか?

この問いを自分に投げかけてみる。
すると、「知ってる」から「やっている」に少しずつシフトしていきます。

「勉強しろ」は、未来の自分への投資

子どものころ、親から言われた「勉強しなさい」は、うるさく感じたかもしれません。

でも、今なら少しわかるのではないでしょうか。あれは「未来の自分のために、いま頑張れ」という意味だったんだと。

そして今、私たちが「これはやった方がいい」と感じることもまた、未来の自分をつくる“投資”なのです。

結局、やるか、やらないか。それだけなんです。