考えがまとまらないときの最強の解決法─AI時代の“壁打ち”仕事術

こんにちは。
毛利まさるです。

自分の考えがまとまらない時に最速で動く壁打ちという方法

「なんかモヤモヤする……」
「考えがうまくまとまらない……」

そんな気持ちになったこと、誰にでもありますよね。

とくにタスクが重なっていたり、複数の案件を同時に進行しているとき。
頭の中がごちゃごちゃしてきて、何から手をつければいいかわからなくなる。

この“思考の渋滞”状態。放っておくと、ますます考えが混乱してしまう。

けれど、そんなときにこそ試してほしいのが壁打ちです。

「壁打ち」はシンプルなのに強力な仕事術

そもそも壁打ちって何?という方のために。壁打ちとは、自分の考えをとにかく外に出してみる行為のこと。

方法は3つあります。

  1. 思っていることをどんどんと言葉にする。
  2. 思っていることをどんどんと声に出す。
  3. 思っていることをブツブツ語りながらノートに図を描いていく。

一番整理できるのは3番目。頭の中を図にしていく作業は、思考の可視化につながります。

たとえばマインドマップのように、キーワードを書き出しながら関係性を線でつなげていく。
すると、自分の頭の中で“何が重要で何が余計か”が見えてくるのです。

とはいえ、図式化って意外と難易度が高いもの。ですので、まずは1や2の方法でも十分効果があります。

なぜ言葉に出すだけで思考が整うのか?

これは脳科学でも裏付けがあります。人は、頭の中でぐるぐる考えているだけでは、論理の整合性や優先順位を整理できません。

しかし、「言葉」としてアウトプットした瞬間、それが“対象化”されます。つまり、自分の思考を客観的に見ることができるようになるのです。

さらに、この壁打ちを強化する方法があります。それが、生成AIを活用すること

たとえば、ChatGPTなどの対話型AIに、あなたの考えや迷いを書き連ねてみるのです。相手はAIでも、あなたの思考に応答が返ってくる。このやりとりこそが、まさに究極の壁打ちなんです。

AI時代の“最強の壁打ち相手”はここにいる

私はよく「あなたの思考を整理してくれる“相手”がいるといい」と伝えます。

たとえば信頼できる上司や、気軽に話せる同僚がいる人は、ぜひその人に壁打ちしてみてください。
声に出すだけで、自分の迷いが明らかになってくるから。

しかし、そういった相手がいない環境では、AIを使ってみてください。

ChatGPTのような生成AIは、あなたが書いたことに対して必ず反応してくれます。
意味が通っていなくても,「私の意見をまとめて、アドバイスをください」
とプロンプトをかいておけば、

「つまりこういうことですか?」「他にこういう解釈もあります」と返してくれます。
まさに“思考の伴走者”です。

壁打ちに正解はありません。「なんかスッキリしたな」と思えたら、その時点で成功です。

「壁打ち」は、思考だけでなくメンタルにも効く

面白いことに、この壁打ちという行為は、レジリエンス(心の回復力)の観点からも有効です。

自分の悩みや混乱を「言語化」することで、それらを“抱え込む”のではなく“手放す”ことができるのです。

たとえば、「このプレゼン、何が不安なのか?」と自問しながら書き出すと、「あ、準備不足が原因か」と気づける。
気づけたら、もう半分は乗り越えたようなもの。具体的な行動に落とし込めるようになるからです。