
こんにちは。
毛利まさるです。
会社の評価に、心を全部あずけていませんか?
「どうして、ちゃんとやっているのに認めてもらえないのか」
「上司は一部しか見ていないのに、何がわかるっていうのか」
そんな風に、胸の内がモヤモヤしてしまうことはないでしょうか。
たとえば金曜の夜、居酒屋での会話の8割が「会社の不満」で埋め尽くされる――それはもう定番の光景です。
それはそれでガス抜きにはなるのですけれど、残念ながらそのモヤモヤは、また月曜に戻ってきます。
つまり、「もっと評価されたい」と願っても、ただ願っているだけでは、何も変わらないということです。
仕事術としての「会社と距離を取る」という考え方
まず大前提として、会社の評価というのは「あなたのすべてを見て判断されているわけではない」ということを知っておいてください。
会社には会社の都合があり、上司には上司の視野と価値観があります。
多くの場合、あなたがどれだけ努力していても、それが「会社の評価基準に合致していない」のであれば、評価はされません。
そして、その評価自体が100%公平ということもありません。
人が評価する限り、どこまでも主観が混ざっているからです。
このような構造を冷静に理解したうえで、「会社だけに自分の価値を預けるのは、ちょっと危ういな」と思えるようになること。
それこそが、新たな仕事術の第一歩になります。
「評価される自分」ではなく「自分で認められる自分」へ
評価がもらえないと、自信がなくなる。
この気持ちはよくわかります。
しかし、それは言い換えると、「自分の価値を他人に決められてしまっている状態」です。
ここで一つおすすめしたいのが、社外の世界にもう一つ自分の居場所を持つことです。
たとえば、趣味の世界。
ビジネススクール。
NPOや地域活動。
オンラインの勉強コミュニティなども良いでしょう。
そこで出会った人たちは、あなたを「役職」や「社内評価」で判断しません。
むしろ、あなたの価値観や熱意、人柄そのものを見てくれることが多いのです。
こうした場所で「認められる経験」を重ねることで、
あなたは会社の評価に依存しなくても、自分という存在を肯定できるようになっていきます。
帰属意識を“分散”させることが、逆に安定を生む
これは決して「会社がダメだ」とか「評価されないならやる気を失って当然だ」と言いたいのではありません。
むしろ逆で、「会社への帰属意識をちょっと分散させる」ことで、あなたの働き方や心の安定が増すという話です。
一つの場所にしか自分の価値が存在しないと、そこが崩れた時に自分も一緒に崩れてしまいます。
しかし、価値が複数の場所にあれば、どこかがダメでも、他で補えるのです。
これは精神的なレジリエンス(回復力)を高めるうえでも、とても効果的な方法です。