
こんにちは。
毛利まさるです。
苦しい時こそ“物語の主人公”になるチャンスです
あなたは今、職場でこんな風に感じていませんか?
「なんで私がやらなきゃいけないの?」
「面倒な仕事ばかり回ってくる」
その気持ち、よくわかります。
誰だってできれば楽な仕事を選びたいし、責任の重い場面からは距離を取りたいものです。
しかし、そんな時こそ、ひとつの視点を持ってみてほしいのです。
それは「だから私がいる」という考え方です。
これは単なる精神論ではありません。
今いる状況を前向きに乗り越えるためのレジリエンス、つまり「心の回復力」としてとても効果的なのです。
もしヒーローが「嫌だな」と呟いていたら?
突然ですけど、アクション映画やヒーロー漫画のワンシーンを思い出してみてください。
世界が危機に陥っているそのときに、颯爽と現れたヒーローが、こうボヤいたらどうでしょう。
「いやだな~、面倒くさいなぁ~、こんなことしたくないな~、早く帰りたいなぁ~」
……いや、気持ちはわかるんですけどね。でもそれ、ヒーローとしてはちょっと頼りない。
観てるこっちが「だったら別の人呼んでくれ」って言いたくなりますよね。
そしてこれは、実は仕事の現場でも同じなのです。
たとえ自分では納得いかなくても、疲れていても、割に合わないと思っても、あなたがそこにいるという事実。
それこそが、周囲の人たちにとっては安心の要だったりします。
「だから私がここにいる」その思いが自分を支える
仕事というのは、日々の繰り返しの中に小さなドラマがあります。
誰かが体調を崩して欠勤した。誰かがうっかりミスをした。急に予定がずれた。
そうした“予期せぬ出来事”の中で、あなたが踏ん張っている姿を誰かが見ています。
そんな時に、「なんで私が…」と考えるのではなく、あえてこう考えてみてください。
「だから私がここにいる」
「だから私がやる」
「今、必要とされてるから私にきた」
たとえそれが自分へのご褒美もない、感謝もされない仕事だとしても、「私にしかできない場面なのかも」と考えてみる。
うそでもいいんです。思い込みでいいんです。
そうすることで、人は責任感と前向きな気持ちを取り戻すことができます。
レジリエンスは“物語を演じること”から生まれる
レジリエンスという言葉を聞いたことがありますか?
これは困難な状況やストレスに直面したとき、それを受け入れ、乗り越え、さらに成長する力のことを指します。
この力を高める方法として、自分自身を物語の主人公のように捉えるという手法があります。
たとえば、「この困難を乗り越えたらエンディングロールが流れる」と思ってみる。
「このイベントは自分の試練なんだ」と物語化する。
そうすることで、つらい現実が少しだけ“耐えられるもの”に変わるのです。
“うそでも思い込む”ことの強さ
心理学でも「セルフ・アファメーション(自己暗示)」という考え方があります。
繰り返し自分に言い聞かせることで、実際にその通りの行動が取れるようになるという現象です。
ですから、疲れたときほど、うそでもこう思ってください。
「私が必要とされてる」と。
だれも言ってくれないのなら、自分で自分に言ってあげてください。
それが、あなたを次の一歩に連れていってくれます。