
こんにちは。
毛利まさるです。
「認めてほしいのに、誰も気づいてくれない」そんな経験はありませんか?
職場でがんばっているはずなのに、思ったような成果が出なかったり、努力が報われない感覚に陥ったりすることはありませんか?
自分では寝る間も惜しんで資料をつくり、丁寧な説明をし、周囲にも気を配っているつもり。
なのに、上司はちっとも評価してくれないし、同僚にも気づかれない。
そういうとき、胸の奥でふつふつと湧き上がってくる感情があります。
それが「もっと褒められたい、もっと認められたい」という欲望です。
レジリエンスを下げる“承認依存”の罠
この「褒められたい欲」は誰にでもある自然な感情です。
しかし、問題なのはこの欲望の構造です。
よく考えてみてください。
「褒めてほしい」という欲望は自分自身の中にある感情です。
ところが、それを満たす手段は他人の行動なのです。
つまり、自分の欲望を満たすには「他人が自分を認める」というコントロール不能な要素が必要になるのです。
ここにレジリエンス(心の回復力)を下げる落とし穴があります。
他人の評価に心を委ねてしまうと、褒められなかった瞬間に心が折れてしまいます。
「こんなに頑張ってるのに…」と。
評価されなくても満足できる“自分ゴール”の設定
では、どうすればこの承認欲とのバランスをとれるのでしょうか。
それは「自分の満足できる基準を、あらかじめ決めておくこと」です。
たとえば、
「課長に『よく頑張ったね』って言ってもらえたら理想。でも、たとえ言われなくても自分としてはこの資料、納得いく内容だな」
というように、他人の評価と自分の満足を切り離して考えるのです。
この考え方が身についてくると、どんな状況でも自分で自分を褒めることができるようになります。
つまり、外部評価に振り回されず、自己肯定感を自家発電できるようになるのです。
これはまさに、現代のビジネス社会で求められるレジリエンスの本質ともいえる力です。





