ブレない自分、仕事観を育てる方法

こんにちは。
毛利まさるです。

「自分のストーリーが、仕事観を強くする」仕事術としての自己物語

「なんだか最近、自分の軸がない気がする」
「相手の意見を聞くと、すぐに流されてしまう」
「自分の考えに自信が持てない」

もし、今のあなたがそんな状態にあるのなら、ぜひ自分のストーリーを作るという方法を試してみてほしいのです。

就活の面接や人事面談の場などで、
「あなたの強みは?」「どうしてこの仕事を?」と問われたときに、即答できないことはありませんか?

それは、スキルや経験が足りないからではなく、自分のストーリーがまだ言葉になっていないからかもしれません。

ストーリーを持っている人は、迷いにくい

ストーリーとは、あなた自身の歩み、気づき、価値観の集合体のことです。

これは他人のものではなく、あなたが人生で経験してきたすべてが詰まっています。

たとえば、なぜその仕事を選んだのか?

その選択の背景には、恩師の言葉や、家族の姿、過去の成功体験や失敗体験があったかもしれません。

そしてその記憶に、「あ、あのとき自分はこんな想いでいたな」と再びアクセスできたとき、
そこにあなたの仕事観や人生観の根っこが見えてくるのです。

この根っこがしっかりしている人は、多少の風にはなびきません。

つまり、「芯がある人」「ブレない人」に見えるというわけです。

ストーリー作りは、自己分析じゃない

よくある誤解ですが、ストーリー作りは就活用の自己分析とは違います。

就活での自己分析は、過去の経験から「企業に刺さるポイント」を抽出する作業です。

しかし、ここでいうストーリー作りは、「自分の人生を、自分の言葉で語れるようにする」ためのものです。

たとえば、

「中学の時、部活で補欠ばかりだった。
でも、最後の大会でキャプテンに言われた“お前の声が一番チームを支えてた”という言葉で、裏方でも支えることの意味を知った」

──こうした思い出に、自分の価値観の原型が隠れています。

そして今の仕事で、「誰かを支える側に回れている」ことがうれしいと思えるなら、それはすでに一本のストーリーになっています。

感謝と悔しさと嬉しさで書き出してみる

ではどうやって自分のストーリーを見つけるか?

コツはシンプルです。

「誰に感謝しているか」「何が悔しかったか」「何がうれしかったか」

この3つに当てはまる経験を思い出し、できればノートに書き出してみてください。

たとえば、
「あの時、先輩が言ってくれた一言が今でも頭から離れない」
「悔しかったけど、あの失敗で自分は大きく変わった」
「自分の提案が通って、取引先が笑顔になった」

その感情が残っている出来事こそ、あなたのストーリーの“核”です。

ストーリーがあると、言葉の説得力が変わる

不思議なことに、自分のストーリーが言語化されている人は、

相手に伝える言葉が変わります。

たとえば、ただ「この商品はおすすめです」と言うのではなく、

「私は〇〇の経験から、こういう人にはこの商品がすごくフィットすると感じています」

と話すことができます。

それがセールスにも、プレゼンにも、社内会議にも響く力をもつのです。

あなたの人生は、あなたが語ってこそ意味を持つ

知識ではなく、自分自身の経験から言葉を紡ぐとき、人の心は動かされます。

ストーリーを語るとは、自分の人生を自分の声で語る勇気を持つということ。

それがあなたの軸となり、仕事でも生き方でも迷わない強さにつながっていきます。