期待はするけど執着はしない

こんにちは。
毛利まさるです。

セールスにおいて
「期待はするけど執着はしない」
という考え方は非常に重要です。

他人に対して将来の可能性を信じ
期待を抱くことは、相手の成長を促す大きな力になります。

セールスの場面でも、顧客が自社の製品やサービスを利用することで
ビジネスの課題を解決できると期待することは必要不可欠です。

この期待があるからこそ、熱意を持って提案ができ
相手に価値を伝えることができます。

一方で、期待が過度な執着に変わると問題が生じます。

「これだけ提案したのだから契約してくれるはずだ」
「これだけサポートしたのだから感謝されるべきだ」
と思い込むと、相手の反応が期待と異なる場合に
フラストレーションを感じるようになります。

この「やってやった感」は、
相手に見返りを求める心理の表れです。

ビジネスは常に思い通りには進みません。
相手の状況や判断は自分ではコントロールできないため
見返りを前提とした行動はストレスの原因となります。

では、どのようにすれば
執着を手放すことができるのでしょうか?

まずは、プロセスに集中することです。

セールスの成果は自分の行動だけでなく
相手の事情にも影響されます。

結果そのものではなく、提案の質や
コミュニケーションのプロセスに注力しましょう。

次に、結果を手放す心構えを持つことです。

「結果は結果」と割り切ることで
過度なストレスを回避できます。
成果が得られなかったとしても
次に生かす学びがあると考えましょう。

たとえば、ある顧客への提案が何度も却下されたとします。

そのとき、「なぜ契約してくれないのか」
とイライラするのではなく
「自分の提案内容のどこに改善点があったのか?」
と自分で改善できる点を考えることで
次回の成功確率を上げる行動につながります。

セールスにおいて期待を持つことは
目標に向かって行動する原動力になります。

ただし、その期待が執着に変わると
成果が得られなかった場合に失望やストレスを引き起こします。

期待はしつつも執着は手放す。
このバランス感覚が
ビジネスの成功と心の安定をもたらします。