学び続ける人が強い理由

こんにちは。
毛利まさるです。

「もう何年もやってるのに、
 成果が頭打ちになっていませんか?」

その状態に心当たりがあるなら、
あなたの中で何かが止まっている証拠かもしれません。

とくにセールスの現場では、
「自分は感覚で売れてきた」
「センスには自信がある」と言う人ほど、
成長が止まるリスクを秘めています。
かつての成功体験があるがゆえに、
学ぶ姿勢を失ってしまうのです。

「セールスは感覚とセンスだ」といった言葉は、
いまだによく耳にします。

確かに、それが必要とされる場面はあります。

たとえば、お客様の空気を読む力や、
場の空気に合わせて言葉を選ぶ繊細さなどは、
経験とともに磨かれていくものです。

そして、若手時代にはその“センス”が功を奏することもあるでしょう。
初対面での印象が良かったり、
偶然にも顧客との相性が良かったりして、
短期的な成果を出すことは可能です。

しかし、問題はそれが「持続しない」という点にあります。
なぜなら、感覚やセンスは属人的で再現性がないからです。
一度通用したやり方が、次にも必ず通用するとは限りません。
そして、年数を重ねるごとに、
感覚だけでは乗り越えられない局面に必ずぶつかるのです。

それに対して、学び続けている人は違います。

セールス本から得た知識、トップセールスの行動分析、
先輩・後輩の成功体験や失敗事例。
それらを「自分の型」として吸収し、整理し、
実践に落とし込んでいく。

このような地道な蓄積こそが、真の成果をもたらすのです。

なぜなら、自分一人が経験できる量など、
たかが知れているからです。
たった数年の現場経験よりも、何百人、何千人の経験を
集約した書籍や講演のほうが、圧倒的に密度が高いのは当然のことです。
だからこそ、学び続ける者は
「他人の知恵を自分の武器」に変えることができるのです。

しかも、それは「知識偏重」になるということではありません。
むしろ逆です。感覚やセンスといった要素に頼りすぎると、
失敗したときの原因がわからず、改善のしようがありません。

しかし、学びを重ねてきた人は
「なぜうまくいったのか」
「なぜ失敗したのか」の答えを持っています。

つまり、成功にも失敗にも理由を与えられるため、
再現性のある成長が可能なのです。

セールスという仕事は、どんなに時代が変わっても
「人と人との信頼」で成り立っています。

そして、その信頼は知識、準備、経験、観察、
学びの積み重ねから生まれるものです。
運任せや感覚だけでは、信頼を得続けることはできません。

だからこそ、自分の「引き出し」を増やし続けてください。
たとえ今は成果が出ていなくても、
それが数年後、あなたを誰よりも強くする土台になります。

セールスという仕事を一生の武器にしたいのなら、
「学び続ける姿勢」こそが、最大の資産となるのです。