不安に向き合う姿勢

こんにちは。
毛利まさるです。

失敗したら不安という名のパラドックス

あなたは、仕事やプライベートで「失敗したらどうしよう」と、
漠然とした不安に駆られたことはありませんか?

たとえば、大事なプレゼンを控えているときや、新しいプロジェクトを
始めるとき、成功できるかどうか分からない状況に直面し、
「もし上手くいかなかったら…」と心配になったことがあるかもしれません。

その結果、考えれば考えるほど不安が大きくなり、
本来やるべき準備に集中できなかったと感じたことがあったと思います。

それは、私たちが不安に対して正しいアプローチを取れていないからです。

不安をただ感じているだけでは、頭の中で負のイメージが膨らみ、
問題の解決に繋がる行動ができなくなります。

不安を感じること自体は悪いことではありません。
むしろ、不安は「注意を促すシグナル」として、
私たちに準備や対策を促してくれる役割を持っています。

ですので、不安を無理に消そうとするのではなく、
その不安をしっかりと受け止め、適切に対策を立てることが大切なのです。

たとえば、あなたが重要なセールスミーティングを前に、
「お客さんに断られたらどうしよう」と感じるとします。
その場合、ただ「どうしよう」と焦るのではなく、
「断られる理由は何か?」「どんな質問が来る可能性があるか?」を考え、
それに対する回答や準備をしておくことです。

具体的な対策を用意することで、不安は徐々に軽減され、
いざ当日を迎えたときに「この程度の問題か」と思えるはずです。

なぜなら、対策をしっかりと練った結果、
どんな事態が起きても柔軟に対応できる自信がつくからです。

逆に、不安をただ抱え込んで、「大丈夫だろうか…」と
心の中で繰り返すばかりでは、いざ本番で予想通りのトラブルが起きた際に、
慌ててしまい、冷静に対処できなくなります。

これは、不安が解決の方向へ向かうきっかけを失い、
頭の中でネガティブなイメージばかりが膨れ上がった結果、
パニックに陥ってしまうからです。
こうした経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?

それはなぜかというと、不安を感じるときに必要なのは、
「解決策を探すための思考」だからです。

ただ「どうしよう」と焦るだけでは、脳が混乱し、
実際の対策を考える余裕がなくなってしまいます。
ですので、不安を感じたらまずは紙に書き出すなどして、
具体的に何が不安なのかを整理することが重要です。

その上で、どうすればその不安に対応できるか、
具体的な行動計画を立てることで、不安はコントロール可能になります。

こうした「不安に向き合う姿勢」は、
セールスマインドを磨く上でも非常に重要な要素です。
なぜなら、セールスの場面では「相手の反応が分からない」という
漠然とした不安がつきものだからです。

新しい商品やサービスを提案する際、相手がどう受け止めるのか、
どんな反論が返ってくるのかを想像すると、不安になるのは当然です。
しかし、ここで「断られたらどうしよう」と感じて終わってしまっては、
その不安は一生あなたを縛り続けるでしょう。

ですので、不安を感じたときこそ、その不安をしっかりと見つめ、
「断られた場合はどう対応するか?」
「反論された場合、どう説明するか?」と
具体的な対策を考えましょう。

たとえそれが完璧な解決策でなくても、
事前に対策を用意しているという事実が、あなたの自信に繋がります。

そうすることで、たとえ実際に問題が発生しても、
「想定内だ」と冷静に対応できるのです。
逆に言うと、不安を感じるのは悪いことではありませんけど
その不安を行動に活かさなければ、
かえって本番で自分を追い込んでしまうことになりかねないのです。

つまり、失敗に対する不安は、事前準備のチャンスと捉え、
その不安に徹底的に向き合い、対応策を練ることが大切なのです。
「万が一、最悪の状況になったらどうするか?」と考え、
自分の中で複数のプランを持っておくことで、
本番では自然と落ち着いて行動できるでしょう。
これは、セールスマインドを持つ人が実践している考え方でもあります。

たとえば、トップセールスパーソンは常に「最悪の事態」を想定し、
それに対するプランB、プランCを準備しています。
そのため、たとえお客さんから予想外の質問が来ても、
「この程度か」と冷静に対処できるのです。

一方で、何も準備をせずに「うまくいくだろう」と楽観視していると、
いざトラブルが発生した際に、慌てふためいてしまいます。
これは不安を「準備のきっかけ」として捉えられていなかった結果です。

ですので、あなたが今何かに対して不安を感じているのであれば、
その不安をただ感じるだけで終わらせるのではなく、
「自分にできる対策は何か?」と問いかけ、
具体的な行動に移してみてください。

そうすることで、不安が「準備の力」に変わり、
セールスの場面でも、仕事の場面でも、
あなたを支える武器となるでしょう。

この「不安との向き合い方」をぜひ実践してみてください。