
こんにちは。
毛利まさるです。
数字を具体的にイメージする
何かを達成したいと思ったとき、人はつい「合格する」「痩せる」「収入を増やす」といったゴールの言葉だけを掲げがちです。
もちろん目標を立てることは大切であるものの、それだけではただのスローガンに終わってしまいます。
目標を現実の行動に落とし込むためには、まず数字を具体的にイメージすることが必要なのです。
スローガンのままでは動けない
たとえば「資格を取得する」という目標を立てたとします。
これを「絶対合格!」というスローガンだけで終わらせてしまうと、日常生活の中で具体的な動きにはつながりません。
人間は数字や時間を通じてしか現実を把握できない生き物だからです。
だからこそ、漠然とした言葉ではなく、数字に置き換える必要があるのです。
必要な時間を数値化する
資格試験を例にとって考えてみましょう。
まず必要な勉強時間を調べてみると、たとえば合格までに100時間と書かれていたとします。
ここで終わらせてはいけません。実際に問題を見てみて、自分にとって本当に100時間で突破できるのかを想像してみるのです。
もし半分以上わからないのであれば、必要な学習時間は倍、つまり200時間に膨らむかもしれません。
こうした修正を加えていくことで、初めて数字が自分ごとになります。
期限とスケジュールに落とし込む
次に「いつまでに合格が必要なのか」を確認します。
仮に1年後だとしましょう。
1年で200時間を確保するためには、月ごとや週ごとにどれだけの勉強時間を確保しなければならないのかを考えます。
土日しか勉強できないとすれば、月に約8日、1年で96日です。
200時間を96日で割ると、およそ1日2時間の勉強が必要になります。
この段階でようやく「毎週土日の午前中を勉強にあてる」という具体的な行動が浮かび上がります。
数字を分解し、日常生活に組み込むことで、ただの目標がリアルな行動計画に変わるのです。
「いつやるのか」を決めることの意味
さらに大事なのは、その時間を一日のどのタイミングに割り当てるかを決めることです。
朝型の人なら仕事に行く前の1時間、夜型の人なら寝る前の2時間など、ライフスタイルに合わせて具体的に設定する必要があります。
ここまで落とし込んで初めて、数字は机上の計算ではなく、自分の生活に組み込まれた現実になります。
数字をイメージできない人がつまずく理由
多くの人は「勉強しよう」「貯金しよう」「運動しよう」と言いますけど、なぜ途中で挫折してしまうのでしょうか。
それは、目標を数字に落とし込み、さらに生活の時間軸に組み込むところまでやっていないからです。
数字に直さない限り、行動は曖昧なままであり、結果として「やれなかった」という後悔だけが残ってしまいます。
行動を変えるための数字の力
数字を具体的にイメージすることは、目標を現実の行動へとつなげる架け橋になります。
「200時間必要だとしたら、1日2時間を週に2回積み重ねれば達成できる」と考えられる人は、確実に行動に移せます。
逆に、「なんとなく100時間くらいかな」で止まっている人は、結局動けないまま一年を過ごしてしまうのです。
数字を具体的にイメージするとは、単なる試算ではなく、それを自分の生活の中に組み込むことを意味します。
必要時間を調べ、修正し、期限を設定し、日常のスケジュールに落とし込む。
ここまでやって初めて行動が始まります。





