
こんにちは。
毛利まさるです。
どこまで仕事を詰めたら「ちょうど良い」のか、悩んだ経験はありませんか?
毎日、業務に追われていると「もっと丁寧にやりたい」「もっと質を上げたい」と思うことがありますよね。
あなたが責任感のある人なら、なおさらその気持ちは強いと思います。
しかし、完璧を目指して時間をかけた結果、他の仕事が後回しになる。
「こんなに頑張ったのに、誰も気づいてくれなかった」なんて落胆することもあるのではないでしょうか?
その頑張り、会社が求めている部分とズレているかもしれません。
完璧を目指すことは素晴らしい、しかし……
仕事において「完璧を目指す」姿勢は間違いなく大切です。
「もっと良くできる」「もう一手工夫したい」という思考は、成長の原動力になります。
自己成長やスキルの深化という面では大きなメリットです。
しかし、一方で「完璧にやろう」とすることで、
“時間”という資源が過剰に消費されてしまうことがあります。
あなたがこだわったその作業、本当に誰かに求められているものでしょうか?
仕事術の本質は「捨てる勇気」にある
仕事ができる人は、やることを増やすのではなく、やらないことを決めるのが上手です。
たとえば、「この資料はここまで作り込まなくてもよい」と判断したら、最低限に抑える。
一見、手抜きに見えるかもしれませんが、それは「見極め力」です。
時間をかけるべき仕事と、そうでない仕事。
優先順位をつけて行動できる人が、最終的には信頼されるのです。
「求められていない完璧」は、時に独りよがりになる
もし、あなたが力を入れている部分が、上司やチームが期待しているものとズレていたらどうでしょうか?
たとえば、あなたが1時間かけてフォントを整えても、
「いや、それより数字が合ってるか確認してほしかった」と言われるかもしれません。
これは本当によくある話です。
完璧とは、相手にとっての完璧であって、自分の満足ではないということを忘れてはなりません。
自分にしかできない仕事に、時間をかける
「やらなくていいこと」を捨てることで、「自分にしかできないこと」に集中できます。
たとえば、企画や提案といった創造的な仕事。
これらは時間をかけてこそ価値が高まります。
逆に、マニュアル化された作業や、誰でもできる事務作業にばかり時間をかけるのはもったいない。
「この作業、他の人がやっても変わらないのでは?」と一度考えてみましょう。
そこにこだわるより、あなたの“独自性”を活かせる部分に時間を割くべきなのです。
切り捨てるとは、あきらめではなく“戦略”である
最後に強調しておきたいのは、「やらない」と決めることはあきらめではないということです。
むしろ、それは自分のリソースを最大限に活かす戦略的な判断なのです。
時間にも体力にも限りがある。
だからこそ、全部を完璧にやろうとせず、
「このタスクは70点で良しとする」という判断を下せるかどうか。
このバランス感覚こそが、社会人として大事な仕事術です。





