“ありがとう”は秒速で伝えるべき理由 社内営業がうまくいく人の共通点

こんにちは。
毛利まさるです。

「ありがとう」の一言、より速くッッ──それが信頼をつくる社内営業術

「ちゃんとお礼を言わなきゃ」と思いつつ、タイミングを見計らっているうちに言いそびれてしまった。

あるいは、言ったつもりで伝えた気になっていた

そんな経験、ありませんか?

お礼を伝えない人はいません。

でも、“すぐに”お礼を伝えられる人は少ない

それが信頼の差を生み、チーム内での「印象」や「評価」にじわじわ効いてくるのです。

感謝の気持ちは、早ければ早いほど強く届く

たとえば、社内で他部署のメンバーが資料作成を手伝ってくれたとしましょう。

そのとき、翌日や週明けに「先日はありがとうございました」と伝えても、もちろん感謝の気持ちは伝わります。

しかし、すぐに「ありがとうございます!」と一言メッセージを送ることで、受け取る側の気持ちは一段と上がります。

「この人、ちゃんと見てくれているな」
「気持ちよく一緒に仕事ができそうだ」

そう思われた時点で、あなたはすでに社内営業に成功しているのです。

なぜ“即座のお礼”が効くのか?

理由はシンプルです。

人は“嬉しかったこと”“頑張ったこと”に対して、すぐに反応が返ってくると脳が報われるのです。

これは「即時フィードバック」がもたらす心理的効果で、行動経済学や脳科学の分野でもよく語られています。

報酬や反応が遅れるほど、人のモチベーションは下がるのです。

つまり、お礼を言う側の一言が早ければ早いほど、相手の満足度も高くなり、その後の関係性もグッと良くなるというわけです。

「忙しいから後で」は永遠に来ない“後で”

とはいえ、「今は会議中みたいだし…」「金曜だし週明けでもいいかな…」

そういった気遣いが頭をよぎるのもわかります。

しかし、ちょっと考えてみてください。

その“後で”って、本当に来るのでしょうか?

時間が経つと、次のタスクに追われてしまい、「あ、そういえば…」と忘れてしまうことが多いのです。

だからこそ、即座に送れる「ありがとう」の一言メッセージを用意しておくと良いのです。

LINEやTeamsで「ありがとうございました!」と3秒で送るだけでも、十分に効果があります。

侍のように、お礼はスピーディーに

ここで思い出してほしい名言があります。

漫画『バキ』に登場する中国拳法家でムエタイ選手のサムワン海王のセリフです。

「より速くッッ より迅くッッ より疾くッッ そして短時間(スピーディー)にだ」

漫画『バキ』

これはまさに、社内での「お礼」の極意とも言えるのではないでしょうか。

感謝の気持ちは、スピードが命。

西部劇のガンマン、侍の居合切り、サムワン海王ばりのスピード感で伝えてこそ、相手の心に刺さるのです。

“早すぎるお礼”はマイナスにならない

「そんなに早く送ったら軽く思われないかな…?」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし、それは心配ありません。

お礼の内容が誠実であれば、タイミングが早いほど感謝の気持ちはストレートに伝わります。

むしろ、「すぐに気づいて、すぐに伝える」という行為自体が、あなたの“人柄”を印象づけてくれます。

お礼の早さが“信頼貯金”になる

たとえば、毎回のように即レスでお礼を言う同僚がいたとしましょう。

何かあったとき、「この人には助けてあげたいな」と感じませんか?

それは、お礼の“速さ”が、無意識のうちに信頼貯金になっているからです。

小さなことのように見えて、これは大きな差になります。

信頼は、日々の積み重ねの中にあるのです。

すぐ伝える癖が、あなたの仕事を変える

たった一言の「ありがとう」。

それを“いつ”伝えるかで、あなたの印象は大きく変わります。

これは、業務スキルや知識と違って、誰でも今すぐ実行できる仕事術です。

社内での立場、年齢、経験年数に関係なく、等しく使える武器でもあります。