すべての失敗は“未来の肥やし”になる

こんにちは。
毛利まさるです。

すべては未来の肥やし レジリエンスが育てる本当の強さとは

「最後のひとことで、商談が壊れた経験はありませんか?」

あなたも一度や二度、そんな苦い経験をしたことがあるのではないでしょうか。
あと一歩で契約、というタイミングで、つい余計なことを言ってしまった。
メールの確認を怠って、相手の温度感が冷めてしまった。
見落とし一つで大きなチャンスを逃した。そんな経験があると、「なんであの時…」と、自分を責めたくなるものです。

しかし、安心してください。
そうした経験こそが、次の一歩を踏み出すための、まさにレジリエンスを育てる最高の材料なのです。

失敗した数だけ、改善策は研ぎ澄まされる

失敗や後悔の数が多いほど、あなたの中に“改善の引き出し”は増えていきます。
商談で最後に断られた経験があるからこそ、「次回はクロージング前に相手の懸念点をもう少し聞いてみよう」と思えるし、
メールでチャンスを逃した経験があるからこそ、「大事な連絡は朝と夕方、必ずダブルチェックしよう」とルールができる。

つまり、あなたのミスや失敗は、そのまま「未来の成功」を支えるヒントなのです。

これが「すべては未来の肥やし」という考え方です。
今まさに辛い気持ちでいるなら、心のどこかでそっとこうつぶやいてみてください。

「これは未来の自分を助ける栄養なんだ」と。

自分を責めるのではなく、データとして捉える

悔しい出来事があると、人はつい感情的になります。
「自分には向いていないのかも」
「また同じミスをしたらどうしよう」

そうやって自分を責めすぎてしまう。

しかし、そこに落ちる必要はありません。
過去の失敗は、あなたを否定するものではなく、あなたが成長するための“データ”です。

感情ではなく、記録として向き合ってみてください。
「商談A:終盤で価格の話を避けた結果、信頼を失った」と書き出してみる。
それだけで、次からの戦略は変わります。
レジリエンスとは、折れないことではなく、折れても立ち上がる力。
そして、その力を支えるのが、過去の経験から得た学びなのです。

肥やしは、誰にも渡せないあなただけの財産

あなたの過去の失敗は、あなたにしか経験できなかった、あなただけの財産です。

ある意味、失敗した人ほど、他人に寄り添えるセールスパーソンになります。
「ああ、この人も昔、失敗して苦労してきたんだろうな」と相手に伝わる“深み”が出てくる。

だからこそ、経験してきた全てのことを否定しないでください。
何一つムダなことなんてないんです。
成功も失敗も、全部まとめて「肥やし」です。それをどう活かすか、どう次につなげるかは、あなた次第です。