こんにちは。
毛利まさるです。
認められたい、褒められたいという気持ちは、
誰しもが持つ自然な感情です。
しかし、この欲求を基盤にして生きることは、
自分の人生を他人の反応に委ねることにほかなりません。
褒められることを前提とした生き方は、
他人の評価がない場合、自分には価値がないと
思い込む危険性をはらんでいます。
このような自己否定のサイクルに陥ると、
自分の心を追い詰め、苦しみを増幅させてしまいます。
ここで大切なのは、
他人の評価に左右されない生き方を選ぶことです。
人間の価値は、他者からの評価だけで決まるものではなく、
むしろ自分自身で自分をどう評価するかが鍵となります。
「他人に認められない自分には価値がない」と考えるのではなく、
自分が努力した過程や成長に目を向けてみてください。
たとえ他者の目には触れなくても、
その努力や達成は確かに存在しているのです。
「レジリエンス」とは、
逆境や困難に立ち向かう力、
そしてそれを乗り越えた後に成長する力を指します。
この力を育むためには、
他人の評価に依存しない自己肯定感を築くことが重要です。
たとえば、職場での成功が誰にも評価されなかったとしても、
その成功に至るまでに費やした時間や労力は
確実に自分の糧となっています。
これを他者に評価されるかどうかに関係なく
認識できるようになることが、
レジリエンスを高める一歩です。
では、認められたいという欲求を捨てるにはどうすればいいのでしょうか。
まずは、自己評価の基準を見直すことが大切です。
他人の評価を基準にするのではなく、
自分がどうありたいか、
どのような目標を達成したいかを明確にすることです。
その際、目標を達成する過程において得られる学びや成長を
価値として認識することが、
外部の評価から解放される鍵となります。
次に、日常生活の中で小さな成功を見つける習慣をつけましょう。
たとえ誰かに褒められるような大きな成果ではなくても、
「今日は集中して作業ができた」
「昨日よりも少し理解が深まった」
というような小さな進歩を認めることで、
自分自身を肯定する力が養われます。
さらに、「認められたい」と思う感情そのものを
否定する必要はありません。
むしろ、その感情が湧き上がったときに、
なぜ自分がそう感じているのかを深掘りしてみてください。
たとえば、職場での評価にこだわる背景に、
幼少期の経験や過去のトラウマがあるかもしれません。
その原因を見つめ直すことで、
感情に対する向き合い方が変わり、
不要な執着から解放される可能性があります。
認められたいという欲求を捨てることは、
決して他人の評価を無視することではありません。
むしろ、自分の軸をしっかりと持つことで、
他人の評価を冷静に受け止める力を身につけることなのです。
他人の評価を受けて一時的に嬉しくなることはあっても、
それだけでは本当の満足感や幸福感にはつながりません。
自分自身を評価し、自分の努力を認めることで、
初めて持続的な心の安定を得ることができます。
このプロセスは一朝一夕でできるものではありませんけど、
日々の小さな意識の積み重ねが、
やがて大きな変化をもたらします。
他人の目を気にしすぎず、自分が本当に求めるものに向き合うことが、
レジリエンスを育む大切なステップとなるのです。
あなた自身で自分を評価するという選択をすることで、
他者からの評価に左右されず、
安定した心と自信を持って生きていくことができるでしょう。