
こんにちは。
毛利まさるです。
仕事において、パーフェクトを目指す姿勢は非常に大切です。
完成度の高いアウトプットを繰り返すことで、
クライアントや上司からの信頼は確かなものになります。
セールスの現場では、信頼がそのまま売上へと直結するため、
完璧を追い求める姿勢は必須とも言えるでしょう。
漫画『キン肉マン』では、
「完璧超人(パーフェクト・チョウジン)」
という強力なキャラクターたちが登場します。
彼らの教えは、
「一切の妥協を許さず、汚点を残してはならない」
「絶対に負けてはならない」というものであり、
まさに文字どおり完璧を目指す存在です。
その掟を破れば、生き残ることすら許されないという
厳しさが彼らの中にあります。
それゆえに、彼らは揺るぎない強さを手にしています。
この姿勢は、セールスという職種にも共通しています。
一瞬の気の緩みや準備不足が、
大きな損失を生むことがあります。
たった一つの情報不足が商談の失敗につながり、
たった一つの言葉選びのミスが、
信頼の崩壊に繋がることもあるのです。
だからこそ、徹底した準備や、緻密なセールストーク、
資料の完成度にこだわる姿勢は、重要な武器になります。
であるものの、忘れてはならないことがあります。
完璧を目指すことが、いつのまにか
「失敗しないこと」を目的にしてしまっていないか、
ということです。
たとえば、「完璧に仕上げるまで提案は出さない」といった姿勢は、
一見するとプロ意識のように見えます。
しかし、それが実行を遅らせる理由になっているのであれば、
それはただの“行動回避”に過ぎません。
さらに恐ろしいのは、パーフェクトを目指すあまり、
現実的な勝利の機会を逃してしまうことです。
セールスでは、「完成度を褒められること」
そのものが目的ではありません。
どれだけ立派なプレゼン資料を作っても、
相手のニーズに沿っていなければ意味がありません。
どれだけ論理的な提案であっても、
感情的な共感がなければ契約にはつながりません。
つまり、「完成度の高さ」だけを目指してしまうと、
セールスとしての本質から外れてしまうのです。
パーフェクトを追い求めることが、
目的化してしまってはいけません。
私たちが本当に目指すべきは、
「お客さんにとってのベスト」です。
行動し、改善し、また行動する。
その繰り返しの中で、完成度は自ずと高まっていきます。
そして、結果として「完璧に近い成果」が生まれるのです。
初めから完璧を求めて動かない人より、
まず一歩踏み出し、恥をかきながら磨き上げていく人のほうが、
はるかに早く成果にたどり着きます。
まずは動きましょう。未完成でもいいのです。
ブラッシュアップはそのあとでいくらでもできるのですから。