仕事が多いのは期待の証?“損して得とる”社内営業メンタルの鍛え方

こんにちは。
毛利まさるです。

「なんで自分ばっかりこんなに仕事が多いんだよ…」と思った経験はありませんか?

「あの人は暇そうなのに、なぜ私ばかり忙しいんだろう」
「自分のキャパを超えているのに、またタスクを振られた…」

そんなふうに心の中で嘆いたこと、一度や二度ではないかもしれません。
実際、社内営業の中で、仕事量の偏りに不満を抱えている人は少なくありません。

かくいう私も、かつてはそうでした。「なぜ自分ばかりが…」
とつい口にしたくなるほど、タスクの山に押しつぶされそうな毎日でした。

しかしある日、ふと思ったのです。

これって、もしかして「チャンス」なんじゃないか?と。

上司の配分ミス?それとも、あなたへの期待?

もちろん、業務が偏っている背景には、上司の采配ミスもあるかもしれません。
あまりにも無理がある場合は、勇気を持って相談することは必要です。
社内営業というのは、外に向けた営業だけでなく、社内との関係構築や調整力も含めた広いスキルです。
ですから、単に我慢するのではなく、正しく伝える能力もまた、成長の一部と言えるでしょう。

とはいえ、冷静に考えてみてください。
もしあなたにばかり仕事が集まっているとしたら、
それは「信頼されているから」という側面もあるのではないでしょうか?

少なくとも、「あの人なら任せられる」
「対応が速いから、ついお願いしてしまう」
といった評価があるからこそ、依頼されるのです。

業務の山の中にある「宝探し」

仕事が多いと、つい「量」に目が行きがちですが、大切なのは「質」と「意味」です。

この作業をやり切ることで、自分にはどんなスキルがつくのか。
どんな工夫をすれば、このプロセスはもっと効率化できるのか。
そして、完了した後に「この経験は履歴書に書けるな」と思えるような成果につながるかどうか。

この視点を持てるようになると、ただの「雑務」も、自分にとっての「成長材料」に変わります。
私は実際に、処理件数の多い資料作成業務を、RPAで自動化したことがあります。
それによって上司から評価されただけでなく、「業務改善力」として後の面談でもしっかりアピールできる結果となりました。

忙しい人ほど、スキルも信頼も得ている

一流のプロフェッショナルは、たいてい忙しいです。
スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、引っ張りだこの人というのはそれだけ価値があるという証拠です。

「私は、そんな“価値ある人材”になりたいのかどうか?」と自問してみましょう。

もし「なりたい」と思うのであれば、目の前の仕事の多さをチャンスに変えてください。
文句を言いながらやるのではなく、「この案件で得られる学びは何か?」
と問いかけながら取り組んでみると、マインドセットは大きく変わります。

「見返り」はあとからついてくる

成果は、すぐには返ってこないこともあります。
しかし、スキルは必ずあなたの中に蓄積されていきます。
そして、ある時ふと、「あの時、仕事が多かったおかげで自分は成長できた」と思える日が来るはずです。

そのためにも、「どうしたら、この作業をもっと速く・正確に・効果的にできるか」を考え続けることが大切です。
これはもはや“仕事術”というより、“人生のスタンス”に近いかもしれません。