後悔にとらわれない!“割り切る力”でレジリエンスを鍛える習慣術

こんにちは。
毛利まさるです。

「あのとき、こうしていれば…」と思い悩んだ経験はありませんか?

「あの時、別の判断をしていれば結果は違っていたのに…」
「なんであんなことを言ってしまったんだろう…」

誰しも一度は、過去の選択や発言を悔やむことがあるはずです。
特に仕事や人間関係、人生の節目においてはなおさらです。
レジリエンスを試されるのは、こうした「取り返しがつかないように見える」瞬間なのかもしれません。

しかし、そこにずっと心を引きずられていると、今の自分のパフォーマンスまで落ちてしまいます。
未来に向かう足が、過去の後悔に絡め取られてしまうんです。

過去を変えることはできない。でも、意味づけは変えられる

心理学者アドラーはこんな言葉を残しています。

「過去に何があったかではなく、いま何をするかが重要だ。」

アルフレッド・アドラー

失敗や後悔の感情を引きずる理由のひとつは、「まだそれを納得できていない」からです。
つまり、心のどこかで“あの選択を否定している”から、今の自分をも否定してしまう。

でもね、過去の判断も、その時の自分なりに“ベスト”だったんです。
情報も状況も違う今の視点で振り返って、「あれはダメだった」と責めるのは、少し酷じゃないでしょうか?

だからこそ、そこで必要なのが「割り切る」ということなんです。

割り切るとは、諦めることではなく“今に集中する”こと

「割り切る」と聞くと、「冷たくなること」や「感情を切り捨てること」のように聞こえるかもしれません。
しかし私が伝えたいのは、「今の状況でベストを尽くすことに意識を向ける」という意味です。

後悔ばかりしていると、次の一手が遅れます。
気づかないうちに、今のチャンスすら見失ってしまう。

たとえば、サッカー選手が「さっきのシュート外した…」と引きずっていると、次のパスにも遅れてしまうのと同じです。
レジリエンスとは、心をすぐに“今”へ引き戻せるかどうかの力でもあります。

惰性で悩むのをやめるためのシンプルな問い

悩みを断ち切るための問い、それはこうです。

「今の状況下で、自分にできる最善は何か?」

たったこれだけで、過去ではなく“今”に視点を戻すことができます。
そして、不思議と気持ちも軽くなるんです。

実は私も、仕事で大きなミスをして、夜も眠れないほど落ち込んだことがありました。
しかし、「で、明日どうする?」と自分に問うたとき、ようやく一歩踏み出すことができました。

割り切ることは逃げじゃありません。むしろ、立ち向かうための前提なんです。

割り切り力は、仕事にも人生にも効いてくる

この「割り切り力」、つまりレジリエンスを高めると、結果的に判断が早くなります。

悩みが長引かない。
切り替えが早い。
表情が明るくなる。
周囲に信頼されやすくなる。

実はこれ、全部営業職やリーダー職に必要な要素でもあるんです。

「結果が出ない」「失注が続く」「評価が下がる」…
そんな時こそ、「割り切る」という武器を手にしてみてください。
そして、次の手を打ちましょう。立ち止まる時間が短い人ほど、人生では先に進めるのです。