メールにイラッとしたときの対処法

こんにちは。
毛利まさるです。

メールを読んで腹が立った経験はありませんか?

「この言い方、何様のつもりなんだろう…」
「明らかにこっちを責めてるようにしか読めない…」

仕事のメールを読んで、思わずイラっとしてしまった経験、ありませんか?

しかもやっかいなのは、それが対面ではなく文字であるということ。
声のトーンも、表情もわからないからこそ、ついつい自分の感情をのせて読んでしまう。
そして、それが怒りや不満に変わって、頭の中をグルグル回ってしまうのです。

しかし、そんなときこそ試されるのがあなたのレジリエンス
つまり、感情に振り回されずに立て直す力です。
今回は、感情を揺さぶられるメールにどう対応すべきか、その具体的な方法をお伝えします。

「事実」と「感情」を切り分けよう

まず最初に意識してほしいのが、事実と感情を切り離すということ。

メールというのは、送り手の意図と受け手の解釈が大きくズレてしまうことがよくあります。
たとえば、「急ぎでお願いします」という言葉一つとっても、
「強く催促された」と感じる人もいれば、「普通に依頼されただけ」と受け取る人もいます。

このズレを生み出す原因の多くは、自分の中の感情をそのままメールに投影してしまうこと。
だからこそ、まずはそのメールの中から「事実」だけを取り出してみてください。

たとえば、

「今週中に資料を提出してください」

という文章があったとします。

これに対して、「なんでこんなに急に?責められてる?」と感じるかもしれません。
しかし、実際に書かれている事実は「今週中に提出してほしい」という依頼だけなのです。
そこに「責め」という感情をのせているのは、自分の心の動きなのです。

生成AIに翻訳してもらうという手

もうひとつ有効な対処法があります。それが、生成AIにメールの文章を翻訳してもらうという方法です。

「相手を気遣った文章に変更してください」といったプロンプトをAIに入れると、
同じ内容でも驚くほど柔らかい表現に変えてくれます。

たとえば、

「これ、いつまでにやるつもりですか?」

というちょっと刺さる言い回しが、

「ご多忙の中恐縮ですが、こちらの対応予定について教えていただけますか?」

というふうに変わるのです。

この方法は何が良いかというと、「本来この人が悪気なく言ってる可能性もあるな」
と冷静に捉え直す視点が生まれることです。
つまり、レジリエンスを高めるリハビリとしてとても効果的なのです。

感情を処理することで、あなたの損失を防ぐ

なぜ感情に流されないことが大事なのか。それは、あなた自身が「損をしないため」です。

感情が先に立ってしまうと、返信の文章がキツくなったり、語気が強くなったりします。
そして、それがまた相手の感情を刺激して、関係性がこじれてしまうのです。

結果的に、「感情が乗った応酬合戦」になってしまい、
本来の目的である業務そのものが進まなくなってしまいます。

だからこそ、まずは自分の心を整えてから返信する。
それが、真の意味での大人の対応です。
そして、それをできる人は、周囲からの信頼も着実に積み重なっていきます。

名言の中にある「感情」との向き合い方

アメリカの作家マーク・トウェインはこう言いました。

“Anger is an acid that can do more harm to the vessel in which it is stored than to anything on which it is poured.”
怒りは酸のようなもの。それを保存しておく容器(自分)を傷つける。

相手にぶつけずに自分の中で怒りを抱えたままにしておくと、結局自分自身を蝕んでしまう。
その通りなのです。

だからこそ、「怒り」をそのままにしておかない。
分解して、「事実」と「感情」に分けて眺めてみる。
そうすることで、感情に振り回されることなく、本来の自分を取り戻すことができるのです。

まとめ:感情はAIに預けて、あなたは前に進む

もしあなたが次に、ちょっと腹が立つメールを受け取ったら、こう思ってください。

「これはネタになるぞ」「あとでAIに翻訳させよう」「事実だけ抽出すれば冷静でいられる」

そうやって、あなた自身のメンタルを守ってください。
それは決して逃げではなく、「前に進むための知恵」なのです。