悩みを“力”に変える人の思考法:仕事に効く悩み方の仕事術

こんにちは。
毛利まさるです。

「同じことでずっと悩んでしまい、なかなか行動に移せない」

そんな経験はありませんか?

考え込んでしまう。決められない。誰かに相談してもモヤモヤが残る。
社会に出れば、学生時代よりも“決断する場面”は増えていきます。

であるものの、選択肢が多いからこそ、迷いは深くなっていく――。

そんな現代において、仕事の中で“悩まない力”をどう持てばいいか?
それを問い直すヒントが、「悩んでも悩まない」という言葉の中にあります。

松下幸之助の言葉にある“矛盾”と“知恵”

悩んでも悩まない」とは、松下幸之助氏の名言として知られています。
これだけを読むと、まるで禅問答のように感じるかもしれません。しかし、そこには深い意味があります。

人は悩むことで、物事を深く考え、角度を変えて見ることができます。
つまり、悩むこと自体は悪ではなく、むしろ必要なプロセスなのです。

しかし、その悩みに飲み込まれすぎると、次第に思考は停滞し、行動できなくなってしまいます。
だからこそ、「悩むことはしていい、しかし“悩みに溺れない”」というスタンスが大切なのです。

なぜ悩むことが“悪者”になってしまうのか

今の時代はスピードが求められます。
即断即決できる人が評価されやすく、「悩むこと=遅い、非効率」と捉えられがちです。
であるものの、拙速な判断はしばしば後悔につながります。
だからこそ、“一度は立ち止まって考える”という行為は、ミスを防ぐための重要な仕事術でもあるのです。

ただ、悩み続けてしまう原因の多くは、「どうやっても正解が出せない問題」に対して、
ひたすら完璧な答えを求めてしまうことにあります。

そんな時は、「答えを出すこと」ではなく、
「選択肢を持つこと」「最悪の事態を避けること」を目指してみましょう。

それだけで、気持ちが少し楽になります。

“悩まない人”ではなく、“悩みに強い人”を目指す

多くの人は「悩まない人になりたい」と思いがちですけど、実はそれはあまり現実的ではありません。

悩まない人は、思考停止している場合もあるからです。
大切なのは、「悩みに強くなること」。
つまり、「悩む時間を区切る」「小さく動いてみる」「他人の視点を借りてみる」など、
自分なりの“悩みを処理する方法”を持つことです。

私たちは悩むからこそ、過ちを回避でき、次の判断に自信を持つことができます。

悩み抜いた末に出した結論は、たとえ失敗しても納得感が残ります。
逆に、焦って決めた結論は、たとえうまくいっても
「本当にあれで良かったのか?」という不安がつきまといます。

悩みは“無駄”ではなく“選択肢の増幅装置”

悩む過程で、人は多くの可能性を想像し、比較し、仮説を立てます。

これはまさに、ビジネスにおける重要な思考法です。
だからこそ、悩みを“消す”のではなく、“扱える力”を持ちましょう。
それは、学びと成長の源になります。