
こんにちは。
毛利まさるです。
「時間がない」「経験がない」と言い訳して動けなかった経験はありませんか?
「忙しくて準備できなかった」
「このお客さんはたぶん断るから行かない方がいい」
「自分には向いていない気がする」
そんなふうに、“できない理由”を自分に言い聞かせて行動を見送った経験、誰にでもあると思います
特に営業職のような成果が数字ではっきり出る仕事では、自分を守る言い訳がつい口をついて出てきやすい。
しかし、ここに落とし穴があります。
その“できない言い訳”は、あなたの心を守る盾であると同時に、可能性を壊す剣でもあるということです。
なぜ人は言い訳をしてしまうのか?
人間は基本的に、自分が傷つくことを避けるようにできています。
断られるのが怖い。失敗するのが恥ずかしい。評価されないのがつらい。
そういった感情を避けようとするあまり、「できなかった理由」を先に用意してしまうのです。
これは自己防衛の一種であり、ある意味とても自然な反応とも言えます。
しかし、この防衛本能に頼りすぎると、行動する前からブレーキがかかってしまいます。
そして次第に「行かない理由を探す天才」になっていくのです。
成果を出す人は、まず“できる理由”を探している
一方、成果を出す人は違います。
彼らは「無理かもしれないけど、どうにかできる方法はないか?」という発想をします。
たとえば、アポが取れなかったときに「どうせ無理だった」と言うのではなく、
「タイミングが合わなかっただけかも」
「別の担当者を探せば話が進むかも」と、“前向きな仮説”を立てて行動する。
これがまさにセールスメンタルの基礎です。
メンタルの強さとは、感情を抑え込むことではなく、感情を理解したうえで前に進む力のことなんです。
「言い訳が口から出た瞬間、進化は止まる」
これは、ある営業部長の口ぐせです。
「できない理由が先に出るうちは成長しない。それより、まず1歩踏み出すことの方が大事だ」と。
では、どうすれば言い訳から脱却できるのか。
それにはまず、自分がどんな言い訳をしているかを見える化するのが一番です。
今日1日で口にした“できない理由”をノートに書き出してみてください。
「時間がない」「相手が忙しそう」「気が乗らない」
出るわ出るわ、という感じになるはずです。
その上で、自分にこう問いかけてみてください。
「本当にそうなの?それって100%正しいの?」
小さな“できる”を積み重ねることで言い訳脳から抜け出す
最初からすべての言い訳を捨て去るのは無理です。
だからこそ、「ちょっとだけやってみる」ことが大切です。
「5分だけアポ取りの準備をしてみよう」
「断られるのを前提に、1件だけ電話してみよう」
そんな風に、小さな行動を積み重ねていくと、不思議と“言い訳”の声が小さくなっていきます。
これは“経験”が“納得”を生み、行動がメンタルを育てるからです。
人は考えたことより、“やったこと”でしか変われないのです。
だから、どんなに小さくてもいい。
まずは言い訳ではなく、1歩の行動を選ぶ勇気を持ってみてください。
自分の可能性を閉ざすのは、他の誰でもない「自分自身の声」かもしれないということを、ぜひ覚えておいてください。