
こんにちは。
毛利まさるです。
深夜に何気なく観はじめた海外ドラマ。気づけば数話どころか、
シーズンまるごと観てしまっていた…。
そんな経験、一度はありませんか?
「続きが気になって止まらない」あの感覚。
実はその仕組み、セールストークにも応用できるのです。
今回は、海外ドラマの“続きが気になる構成”から学ぶ、
お客さんの心をつかむセールストークの作り方についてお話します。
視聴者を引きつける海外ドラマの構造とは?
長年愛される海外ドラマには、共通する“ある仕掛け”があります。
それは「小さな謎はその話で解決する、しかし大きな謎は持ち越す」という構造です。
たとえば、1話では登場人物の小さなトラブルが解決します。
しかし、物語全体に関わる大きな謎
たとえば「なぜ彼は記憶を失ったのか?」「この町には何か秘密がある」
といったものは解けないまま残されます。
しかも最後には、ちょっとした“異変”が起きて終わる。
つまり、問題→解決→新たな問題、という連鎖。
視聴者は安心しつつ、また気になってしまう。
この絶妙なバランスが「次のエピソードも観よう」と思わせる原動力になるわけです。
セールストークに海外ドラマの技法を使ってみる
この仕組み、セールストークにもそのまま活かせます。
あなたの話を聞いたお客さんが「次も聞きたい」「続きは?」と思ってくれる状態をつくるのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
それは、まずお客さんの身近な課題を一つ、その場で“ちょっとだけ”解決してみせること。
「これ、前から悩んでいたんですよ」
「なるほど、そういうことか!」
そうやって“納得感”を与えたうえで、次に
「実は、これが解決できればもっと成果が出る可能性があるんです」と、次の“謎”を提示します。
そして最後に、「その方法については、次回もう少し詳しくお伝えできればと思います」
このように言って終えると、お客さんの頭の中に“次回予告”が残るのです。
話の“続き”をつくることで、お客さんの印象に残る
どんなに素晴らしいプレゼンをしても、聞いたそばから忘れられてしまっては意味がありません。
しかし、「気になること」が残っていると、人はその相手のことを覚え続けます。
たとえば、あなたも「昨日のドラマ、続きが気になるなぁ…」
と思いながら一日を過ごしたことがあるはず。
セールスでも同じです。
「もっと聴きたい」状態をつくることこそ、記憶に残るセールストークの極意です。
だから、情報をすべて一度に与えようとするのではなく、
「続き」が欲しくなる余白を残すことが、むしろ大事なのです。
商談時間が短くても、次に繋げることができる
商談時間が限られている時こそ、この技法は力を発揮します。
時間切れの中でも、「続きが気になる」と思ってもらえれば、次回のアポに繋げやすくなります。
逆に、商談時間がたっぷりある場合でも、情報をすべて出し切るのではなく、
あえて“続き”を感じさせるように設計しておくのです。
そうすれば、次回のアポもスムーズに取りやすくなりますし、関係性の継続にもつながります。