
こんにちは。
毛利まさるです。
今回はセールスとは全く逆で、
買うことで後悔しない方法をお伝えします。
「また無駄なものを買ってしまった?」
「そんなに必要だったのかな?」
このように自分自身を責めたことはないでしょうか。
私たちは日常の中で、大小問わず“欲しい”という気持ちに
突き動かされながら生きています。
そしてそれが、大きな落とし穴になりかねません。
物欲というのは非常に厄介です。
スマートフォンを開けば広告が溢れ、
SNSでは友人やインフルエンサーが
「買ってよかった!」と笑顔で紹介する製品の数々。
それらを目にするたびに、
「私も欲しい」「手に入れなきゃ」という衝動が沸き上がる。
これはごく自然な反応であるものの、
その気持ちに素直に従っていると、
お金はどんどん手元から消えていき、
気がつけば「なぜこれを買ったのだろう」
という後悔の山に囲まれてしまいます。
では、どうすればこの欲望をコントロールできるのでしょうか?
そのカギは、“即断即決”を避けるという、
極めてシンプルな行動にあります。
つまり、欲しいと思ったその瞬間に買わないこと。
買うかどうかの判断を、まずは後回しにするのです。
そして、その間に別の欲を満たすという行動を
挟むことが非常に有効です。
たとえば、お腹が空いているならまずは食事をとる。
喉が渇いているなら、水を飲む。
それだけで、驚くほど心の渇きが落ち着くことがあります。
実際、空腹状態では冷静な判断ができず、
本来必要ではないものを衝動的に購入してしまうことが多いのです。
心と体に余裕ができた状態で、
もう一度冷静に考えてみてください。
「この商品を買って、私は具体的に何を得ようとしているのか?」と。
そして次に、
「もしこれを買って後悔するとしたら、それはなぜだろう?」
という逆の問いを投げかけてみるのです。
この二重の視点で自分の欲望を観察すると、
不思議とその熱は冷めていくものです。
欲望とは、放置すれば肥大化し、
理性を飲み込む力を持っています。
しかし、しっかりと向き合い、観察し、
問いかけを通じて言語化すれば、
それはあなたの成長の糧に変わっていきます。
この“自分の感情を扱うスキル”こそが、
自己啓発の本質ではないでしょうか。
「欲しい」という気持ちを否定する必要はありません。
大切なのは、それにどう対処するか。
衝動に任せて財布を開くのではなく、
立ち止まって、心を一度見つめてみること。
そのたった数分の冷静な思考が、あなたの未来を変えていくことになります。
最後に哲学者プラトンの言葉を紹介します。
”The first and greatest victory is to conquer yourself; to be conquered by yourself is of all things most shameful and vile.”
プラトン
最初で最大の勝利は、自分自身に打ち勝つことです。自分自身に打ち負かされることは、何よりも恥ずべき、卑劣なことです。