24時間戦ってきた人たち

こんにちは。
毛利まさるです。

「昔は終電まで働いていた」
こうした言葉をきいた経験はありませんか?

働き方改革が進んだ現代では、
時間の長さよりも“生産性”が重視されるようになり、
かつてのように会社に長く残る働き方は理想とはされていません。

しかし、だからといって、昔ながらの働き方を
一括りに否定してしまうのは非常にもったいないことなのです。

特に、セールスの世界では今なお
「時間をどう使うか」が成否を分ける
重要な要素であることに変わりはありません。

生産性を高めることは確かに大切であるものの、
やはり結果を出す人は例外なく「時間を惜しまず投資する人」なのです。

「24時間戦ってきた人たち」がいた時代。
彼らは効率化とは無縁だったかもしれません。

しかし、あの時代に彼らが何を考え、
何を信じて、どのような覚悟で“戦って”いたのか。
その精神こそ、今のセールスパーソンが見落としてはいけない部分なのです。

実際、トップセールスと呼ばれる人たちは、
ただスマートに結果を出しているわけではありません。

彼らは目に見えないところで、誰よりも多く顧客と向き合い、
泥臭く地道な活動を積み重ねています。
見せかけの“効率”だけでは、真に信頼されるセールスにはなれないのです。

では、どうすればその「気力」「気概」「やりがい」を
自分のものにできるのか。
答えは、あなたのすぐそばにあります。

それは、かつて24時間戦ってきた先輩社員や上司たちです。
もしかすると、今は物静かに見えるかもしれません。
しかし、彼らがキャリアの中で何を感じ、
何に価値を置いていたのかを聞いてみると、
今のあなたに必要なヒントが必ず見つかります。

そしてもう一つ重要なのは、「量は質を凌駕する」という真実です。

最初から洗練されたセールストークができる人はいません。
失敗しながら、改善を重ね、何百回、何千回という試行の中で、
自分にしか出せない“言葉”や“空気”が形作られていくのです。
これはAIにも代替されない、リアルな人間関係を築くための技術であり、
だからこそ時間をかけてでも学び取る価値があるのです。

もちろん、ただ長く働けばよいという話ではありません。
無駄な残業や思考停止の作業は意味がありません。
しかし、顧客と真剣に向き合い、
考え抜き、手を動かし、汗をかく。

そういった「時間をかける覚悟」がなければ、
表面的なセールスにとどまり、信頼を勝ち取ることは難しいのです。

「そんなの時代遅れだ」と言う人もいるかもしれません。
しかし、成果を出す人の背中には、例外なく時間と努力の蓄積がある。
その事実は、どんな時代になっても変わることはないのです。

今、もしあなたが
「もっと結果を出したい」
「今の自分では物足りない」
と感じているのなら、一度立ち止まって、
先人たちの働き方を見つめ直してみてください。

そして、真の意味で「仕事に時間を投資する」とはどういうことか、
自分なりに考え、実践してみてください。

かつて、24時間戦ってきた人たちがいた。
その人たちの姿を、ただの過去の美談にせず、
かといって古い価値観として終わりにするのでもなく
今を生きる私たちに未来に活かせるヒントが
そこにあるかもしれないのです。