
こんにちは。
毛利まさるです。
「なんであの人だけ、あんなに上達が早いの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
同じスタートラインから始めたはずなのに、気づけば周りの誰よりも成果を出している人。
特別な才能があるわけでもなさそうなのに、なぜか結果を出すのが早い。
その理由のひとつが、“オブセッション”――
つまり、他人から見て「取り憑かれている」と思えるほど好きなものを持っているかどうか、なのです。
オブセッションとは「異常なほどの熱中」
オブセッション(obsession)という言葉は、日本語にすると「強迫観念」と訳されることもありますが、
ここでは「何かに異常なまでに没頭している状態」と捉えてください。
これはネガティブな意味ではなく、何かに突き動かされるように学び、行動し続けられる原動力を指します。
たとえば、あなたには「どれだけ時間があっても飽きない趣味」はあるでしょうか?
それが野球観戦でも、温泉巡りでも、サウナでも映画でもいいのです。
大切なのは、その対象にどれだけ“深く”入り込めているかということです。
自分の「没頭グセ」はどこにあるか?
たとえばゴルフが好きな人なら、こんなことを考えているかもしれません。
「どうして昨日のショットは右に逸れたんだろう?」
「このクラブであのコースに挑戦するとどうなるかな?」
「プロのスイングと自分の何が違うのか?」
一見すると、趣味の延長でしかありません。
であるものの、この思考の積み重ねこそが、深い学びのプロセスです。
つまり、本人が苦もなく習慣化できている行動の中に、成長のヒントが詰まっているのです。
この「没頭のクセ」を他の分野にも応用できれば、
たとえば英語学習や資格取得、プレゼン力の向上といった場面でも
同じような集中力と継続力を発揮することができるようになります。
なぜ“好き”は最強なのか?
何かを好きになると、自然と情報を集めたくなります。
自分から調べたり、練習したり、誰かに話したくなったりします。
これは無理やり頑張っているのではなく、“自然に続く状態”ができているということ。
この「好きで仕方ない状態」を持っている人は、他の物事も“ハマるスイッチ”さえ見つかれば、
自分の成長エンジンを自在に回せるようになります。
だからこそ、最初の一歩は「自分がオブセッションを持てる対象を知ること」が大事なのです。
オブセッションを習慣化につなげる方法
では、どうやってその熱中を日々の成長に結びつけるのか。その鍵は、“抽象化”です。
たとえば、あなたが旅行好きなら、「新しい場所に行くときのワクワク感」や
「情報を調べるときの癖」を思い出してください。
その感覚を、たとえば新しい仕事やプロジェクトに対しても同じように再現できないかと考えてみるのです。
これは習慣化にとって非常に有効な方法です。
なぜなら、既に「続けられる感覚」を知っているからこそ、それを別の習慣に“転用”しやすいからです。
たとえば、「毎朝の読書習慣が続かない」と悩む人も、
「旅行前に情報収集するようなワクワク感」を読書にも重ねられたら、継続の壁はぐっと低くなります。
オブセッションは、理屈や努力ではなく“情熱”に近い感覚です。
だからこそ、理屈で「やらなきゃ」と思っているだけでは動けない時も、この情熱が背中を押してくれます。
自分が何に熱中してしまう人間なのか。
それを知ることは、ただの自己理解ではなく、人生を前に進める大きな推進力になるのです。