
こんにちは。
毛利まさるです。
「社内では評価されていたのに、外では通用しなかった」
そんな経験はありませんか?
社内の会議ではプレゼンがうまくいき、周囲から「さすが」と褒められていた。
ところが、いざ他社と合同でディスカッションをすると、自分の話が通じない。
議論がどんどん進んでいく中で、自分だけが取り残されているような感覚――。
そんな戸惑いを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
これは、決してあなたが劣っているということではありません。
むしろ、視野を広げる貴重な成長のタイミングかもしれないのです。
社内の評価だけでは見えない“外の世界”
会社の中で評価されると、自分に自信がつきます。
であるものの、その評価基準が社内限定のものである場合、
外の世界では通用しないこともあります。
他社の人と接して初めて、「この人、話の進め方が段違いだ」「説明が端的で的確だ」
と思う場面に出会うのです。
実際、私自身もいくつものディスカッションの場で、
論点を瞬時に整理できる人や、場の空気を壊さずに建設的な意見を促せるファシリテーター
を目の当たりにしてきました。
そのたびに、自分の中の「できる人」の基準が引き上げられていきました。
この「基準の書き換え」こそが、社会で生き抜く仕事術の根幹になるのです。
他社と接することで基準が上がる
自分のスキルが本当に通用するのかを確認するには、
他社とのディスカッションという“外部刺激”が不可欠です。
特に近年では、異業種交流やオンラインでの合同会議、勉強会の開催など、
さまざまな形で他社と意見交換をする機会が増えています。
そういった場に参加することで、自分の話し方、伝え方、
問題の捉え方に対して新たな視点が加わります。
それはまるで、ジムで重いウェイトに出会ったときのような感覚です。
最初はきつい。しかし、確実に筋肉が鍛えられていくのです。
学べるのは「やり方」だけではない
他社とのやりとりから学べるのは、話し方のテクニックや会議の進め方だけではありません。
立場の違う人の思考回路や意思決定の優先順位を知ることができます。
これは、自分のロジックに固執していたり、いつも同じ人としか話していなかったら気づかない視点です。
異なる文化や価値観を持つ人と話すからこそ、自分の思考やスタンスが問われる。
だからこそ、他社とのディスカッションは、単なる情報交換ではなく、思考の鍛錬の場なのです。
ディスカッションに「慣れる」ことも大事
最初からうまく話せなくても大丈夫です。
他社とのディスカッションは、参加すればするほど“慣れ”が生まれてきます。
最初は緊張していた会話も、回数を重ねるうちに、
「こういう切り返しが有効だな」「この場面では引いた方が流れがよくなるな」
といった勘所がつかめてくるのです。
この“場慣れ”は、何よりも大きな武器になります。
実践的なスキルとして蓄積され、あなたの会話力やファシリテーション能力に反映されていきます。
他社の人とディスカッションすることで、自分の至らなさに落ち込むこともあるかもしれません。
しかし、そこで大切なのは「昨日の自分より、今日の自分は何を学んだか?」という視点です。
昨日よりも一歩でも成長していれば、それは大きな前進なのです。