職場の人間関係におけるないものねだり

こんにちは。
毛利まさるです。

突然ですけど
「社内の人間関係に困っています。
 否定ばかりする人が多くて、もっと褒められたいです。」
こう感じたことはありませんか?

誰しも、自分の努力や成果を認めてもらいたいものです。
特に仕事で一生懸命取り組んでいるのに、
否定的な言葉ばかり浴びせられると、
モチベーションが下がるのは当然でしょう。

しかし、ここで一度立ち止まって考えてみてください。

あなたは 「成長したい」のか、
それとも「認められたい」のか
どちらを優先していますか?
人から否定されるのは、
誰にとっても気持ちのいいものではありません。

自分が一生懸命考えたアイデアが却下されたり、
成果を出したつもりなのにダメ出しされたりすると、
「自分はダメなのか」と落ち込むこともあるでしょう。

しかし、否定されるということは、
少なくとも相手はあなたの意見に向き合い、
何かしらの改善点を見出している証拠でもあります。

もし本当に興味がなければ、何も言わずスルーされるはずです。
つまり、否定の中には
「自分では気づけない視点を教えてもらえるチャンス」
が含まれていることもあります。

もちろん、ただ否定するだけの人もいます。
たとえば、あなたを貶めようとしている
もしくはただ単にマウントを取りたい人

こういう人は普段から他の人にも同じような態度をとっているで
相手が建設的なフィードバックをしているのか、
それとも単に批判しているだけなのかは
周りの人への対応から見極める必要があります。

もし、あなたが本当に成長を求めるのであれば、
「否定される=改善点がある」と前向きに捉え
学びの機会にすることが大切です。

一方で、褒められることは誰にとっても心地よいものです。
「すごいね!」「よく頑張ってるね!」と言われると
自分の努力が報われたように感じ、自信が湧いてきます。

しかし、褒められることは「成長」には直結しません。
なぜなら、褒められるということは、
現状のままで問題がない ということだからです。

新しい視点を得ることもなく、
自分の改善点に気づくこともありません。

つまり、肯定ばかり求めると、
自分の成長が止まってしまう可能性があるのです。

もちろん、人は常に否定され続けると疲れてしまいます。
だからこそ、バランスが大切です。

自分で意識的に「この場面ではフィードバックを求めよう」
「この場面では自信をつけるために褒め言葉を受け取ろう」
とコントロールすることで、より健全な学びの環境を作ることができます。

「否定されるのは嫌だけど、成長したい」
「褒められたいけど、もっと実力をつけたい」

このように考えてしまうのは、
結局 ないものねだり なのかもしれません。

大切なのは、自分が 「成長したい」のか、
「認められたい」のかを明確にすること です。

成長を求めるのであれば、否定的な意見も受け入れ
改善につなげる姿勢を持つことが重要です。