外的要因で左右されない自分でコントロールできるスキル

こんにちは。
毛利まさるです。

外的要因で左右されない自分でコントロールできるスキル

あなたは成功した時、「これは本当に自分の実力なのだろうか?」と不安になった経験はありませんか?

自分の力で成し遂げたと思っていても、後から振り返ると実は外的な要因のおかげだったと気づくことがあります。
たとえば、景気がよかった時期に偶然成果が出た、
上司の人脈に助けられた、競合がたまたま不調だった。
こうした要素は一見、自分の実力のように見えてしまうのです

紙飛行機の追い風が教えてくれたこと

私自身の体験をひとつ挙げます。

学生時代、紙飛行機の飛距離を競う大会に参加しました。
私は市販の完成品ではなく、自分で折った飛行機で挑みました。
結果、一回目の投擲でなんと25メートル近く飛び、周りから「すごい!」と賞賛を浴びたのです。

その時は心の底から誇らしい気持ちになりました。
しかし二回目、三回目は数メートルしか飛ばず、結局上位には入れませんでした。後から冷静に考えてみると、一回目には追い風が吹いていたのです。

つまり、私の成功は実力ではなく「追い風」という外的要因に支えられていただけだったのです。

外的要因に頼る危うさ

この体験は仕事にも当てはまります。

商談がうまくいった時、契約が取れた時、それは本当に自分の力だけでしょうか。
景気や市場の流れ、タイミング、顧客の社内事情など、外的要因に左右されている可能性は十分にあります。
もちろん、外的要因がゼロということはありません。

どんな成功にもある程度の環境要素が含まれています。
しかし、それに気づかず「自分の実力だ」と思い込んでしまうと、次の挑戦で再現性を失い、大きな挫折を味わうことになるのです。

自分でコントロールできるスキルとは

では、どうすれば外的要因に左右されない成果を積み重ねることができるのでしょうか。
それは「自分でコントロールできるスキル」を磨くことです。

具体的には、提案力や説明力、資料作成の精度、相手のニーズを深く理解するリサーチ力、そして習慣としての継続力です。
これらは景気がどうであろうと、競合がどうであろうと、自分が努力すれば伸ばすことができます。
紙飛行機の例で言えば、追い風がなくても安定して飛ばせるような設計や投げ方を磨くことが、それにあたります。

客観的な振り返りの重要性

成功体験があった時に必要なのは「もし外的要因がなかったら、自分はどこまでできていただろうか」という振り返りです。
これがあると、成功の要因を正しく分解し、次に活かすことができます。

逆に振り返りをせずに「自分はすごい」と思い込むと、同じ環境でなければ成功できない人になってしまいます。
再現性のある成果を残せる人とそうでない人の違いは、ここにあります。