これはお前が始めた物語だろ

こんにちは。
毛利まさるです。

責任と向き合う

あなたは会社や組織の中で、自分の責任をあいまいにしたくなった経験はありませんか?

「自分は関係ない」「上司の判断だった」と言い訳をしたくなる場面は誰にでもあるでしょう。
確かにそれで一時的に逃げられることもあります。
であるものの、本当に大切なのはその場での対応ではなく、自分がどのように責任と向き合うのかという姿勢なのです。

進撃の巨人の言葉が突きつける真実

これはお前が始めた物語だろ

漫画『進撃の巨人』

この言葉は、漫画『進撃の巨人』に登場する有名なセリフです。

平たくいえば「自分で遊んだものは自分で片づけなさい」という幼いころに親から言われた教訓と変わりません。
つまり、自分で起こしたことは最後まで責任を持ちなさい、ということです。

組織に入るとどうしても責任が分散され、個人の曖昧さに逃げ込みやすくなります。
しかし、成長する人や信頼を勝ち取る人は必ず「これは自分が始めたことだから自分で責任をとる」と覚悟を決めています。

責任から逃げる人と受け止める人

会社で不手際やミスがあったとき、多くの人は「自分のせいではない」と切り抜けようとします。
確かにその場はやり過ごせるかもしれません。

しかし、周囲の人はその態度をしっかり見ています。
逆に「私の不手際です。今後はこう対応します」と正面から受け止めた人は、
一時的には厳しい立場に立たされることがあるものの、長期的には必ず信頼を得ていきます。
責任を避ける人と、責任を引き受ける人とでは、数年後の評価や立場に雲泥の差が生まれるのです。

逃げる言葉ではなく、受け止める言葉を

言葉は人を表す鏡です。「仕方がなかった」「誰かの指示だった」と逃げの言葉を使えば、
周囲は「ああ、この人は責任を持たない人だ」と判断します。

一方で「次からはこのように改善します」と具体的な対応を伝えれば、
たとえミスをしても「この人は信頼できる」と受け止めてもらえます。

言い訳ではなく、受け止める言葉を選ぶことこそが社会人としての信頼を積み重ねる第一歩なのです。

新しい物語のスタート

責任をとることは、何も重荷ばかりではありません。
それは同時に「新しい物語のスタート」でもあります。

自分の行動を正面から受け止めて改善を示すことで、周囲からの信頼を獲得し、次のチャンスが広がっていきます。
つまり、責任をとるという行為は、単に過去の清算ではなく、未来を切り拓く行為なのです。
『進撃の巨人』のこの言葉が多くの人に響くのは、物語の中だけでなく私たちの日常の中にも深く当てはまるからです。