最悪な出来事が“未来の最善”になる理由とは?レジリエンスを育てる逆転思考術

こんにちは。
毛利まさるです。

トラブルが続いた経験はありませんか?

「なんでこんなに悪いことばかり起こるんだろう?」

そんなふうに感じた経験、きっと一度や二度じゃないはずです。
仕事でもプライベートでも、「このタイミングでそれ来るか!?」というようなトラブルが、
なぜか重なるときってありますよね。

しかし、そんなときにこそ意識してほしいのが、「最善のための最悪」という考え方です。

これは一見、矛盾しているようでいて、非常に自己啓発的に本質を突いた考え方なのです。

「最悪の中の最善」とは何が違うのか?

似たような言葉に「最悪の中の最善を選ぶ」という表現があります。
これは、どれを選んでも良くはないけれど、その中で比較的マシな選択をする、という意味です。

一方で今回のテーマである「最善のための最悪」は、視点が逆です。
「将来、より良い結果を得るために、今この最悪が起きている」という発想。
つまり、「この失敗がなければもっと大きな損失につながっていたかもしれない」
「今のうちに気づけてよかった」という視点です。

これはただのポジティブ思考ではなく、自分の人生やキャリアに起こることすべてに意味を見出す、
そんな“構え”とも言えるのです。

トラブルを未来への布石ととらえる

たとえば、ある営業の現場でミスが続いて上司に叱責された。
資料のミス、報連相の遅れ、詰めの甘さ。確かに落ち込むし、できれば避けたい出来事だったでしょう。

しかし、それらを早めに経験できたからこそ、「もう二度と繰り返さない」という自分のルールができた。
今後、大きな商談で同じことが起きていたら、信用を大きく失っていたかもしれない。

つまり、「あのときの最悪が、今の最善をつくった」というケースは、振り返ってみると案外多いものです。

心理的にも「ラク」になれる魔法の言葉

この「最善のための最悪」という視点は、ただ前向きになれるだけでなく、感情の整理にも効果的です。

トラブルや失敗が起きたとき、「うわー、やってしまった…」と落ち込む代わりに、
「これは将来の布石。むしろ今出てくれてありがとう」と考えることができれば、焦らずに冷静に対処できるようになります。

この思考法を身につけると、気持ちが軽くなるんです。

感情に流されず、どっしりと構えられるようになる。
まさに、精神的なレジリエンスの強化とも言えるでしょう。