レジリエンスを鍛える“相談力”のすすめ

こんにちは。
毛利まさるです。

「こんなこと、ひとりで決めていいの?」と迷った経験はありませんか?

たとえば、トラブル対応。

クレームの対応や、前例のない提案の承認を求められた時。

あなたは「このまま自分で判断していいのか?」と不安になったことはありませんか?

一歩間違えば、会社の信用に関わるかもしれない。
けれど、上司は忙しそう。

そんなとき、「まあいいか」と自己判断で突っ走って、あとで火の粉をかぶる羽目になった…
そんな苦い経験を持つ人も多いはずです。

そうです。周りを巻き込む勇気こそ、実は現代におけるビジネススキルのひとつなのです。

判断に迷ったら、まず「相談」という選択肢を取る

社会に出ると、「自己完結できる人」が優秀と思われがちです。

しかし、自己完結は“孤立”と紙一重です。

特に、個人では判断しきれない内容や、会社全体に影響する可能性があることについては、必ず周囲を巻き込むことが必要です。

たとえば、あなたが新しい営業キャンペーンを打ち出したいと考えたとします。

予算はそこまで大きくない、けど部門をまたぐ調整が必要。
この時、「とりあえずやっちゃえ!」と動いてしまうと、あとで他部署からクレームがくる可能性もあります。
だからこそ、最初に一声かける。

「〇〇さん、ちょっとご相談させてください」

その一言が、あなた自身と周囲の信頼関係のレジリエンス(回復力)を強くするのです。

「報告・連絡・相談」は、弱さではなく強さである

よくありがちなのが、「相談すると仕事ができないと思われるのでは?」という不安。

たしかに、いつでも誰かに頼ってばかりでは信頼は得られません。

しかし、的確な場面で周りを巻き込める人は、逆に信頼されます。
むしろ一人で判断し続けることこそ、リスクの温床になりやすいのです。

ひとりでできることには限界があります。

チームで補い合うことが、最終的には個人の強さにもつながっていくのです。

巻き込むことで、視点が増え、判断の質も上がる

自分では「これが正しい」と思っていたことも、他人の視点を得ることでまったく違った見え方になることがあります。

それは、決して「自分が間違っていた」ということではありません。
むしろ、「さらに良くなる可能性が見えた」ということ。

周囲に相談するという行為は、レジリエンスを持ったチームづくりにもつながります。

「あの人は、ちゃんと相談してくれるから安心だ」

そんなふうに思ってもらえたら、今度は逆に相手からも意見や提案が届くようになるのです。

つまり、「巻き込むこと」は自分を守るだけでなく、組織全体を前に進める原動力にもなるのです。

勇気を出して、最初の一歩を踏み出そう

最初は、巻き込むのに勇気がいるかもしれません。

「迷惑かな」「うざがられないかな」

そう考えて、踏みとどまる気持ちもわかります。
しかし、何かあってからでは遅いのです。

巻き込む勇気は、責任を果たす覚悟の裏返しでもあります。

だからこそ、その姿勢は尊重されるべきですし、あなた自身の評価にもつながります。