“もったいない”が行動力を生む?サンクスコストの逆活用でセールスメンタルを鍛える方法

こんにちは。
毛利まさるです。

たとえば苦手な資料作成、気乗りしない勉強、興味が持てない業務の準備…。

「やっぱり時間のムダだったな」とため息をついた経験、ありますよね。

しかし、ちょっと待ってください。
それ、実は“もったいない感情”=サンクスコストを活かすチャンスなのです。

今回はこのサンクスコストを“逆に活用”して、あなたの行動力を高める方法をご紹介します。

これはただの気の持ちようではありません。
セールスメンタルを強くするためにも、非常に実践的な考え方なんです。

サンクスコストとは何か?

  • サンクスコスト(埋没費用)とは、すでに投資してしまった時間やお金、労力のことを指します。

経済学では「取り返せない費用」とされていて、意思決定に影響を与える非合理的な要因とされています。

たとえば、観たくもない映画のチケットを買ってしまったから仕方なく最後まで観る、
といったケースですね。

ビジネスの世界では「損切りできない要因」としてネガティブに扱われがちであるものの、

このサンクスコストを“逆に”利用すれば、行動の継続力や成長のトリガーに変えられるのです。

ちょっとだけ時間を使ってみる戦略

ここからが本題です。

「やりたくない」「面倒だ」と思ったことに対して、あえて少し時間を使ってみてください

たとえば資料作成が嫌だとします。
10分だけ下調べをしてみる。
フォーマットを開いてみる。

そうすることで「自分、もう10分使ったんだし…」という感情が芽生えます。

この“ちょっとやった感”が、あなたのなかにサンクスコストを発生させるのです。

すると、不思議なことに「せっかくだから、もう少しやってみよう」
と自然に腰が上がってくるようになります。

嫌なことが「得意」に変わる瞬間

人間というのは、“自分が手間をかけたものに価値を感じる”生き物です。
嫌々始めたことでも、時間をかけていくうちに「せっかくだし、上手くなりたい」と感じてくるのです。

そうなると次第に、他の人よりも少し得意になっていきます。
得意になると、周囲からの評価が上がります。
評価されると、ちょっと好きになります。

このループに入れば、もはや苦手意識は影を潜めます。

つまり、サンクスコストはあなたが自分を変えるきっかけになる“燃料”にもなるということです。

嫌なことほど、最初の5分だけでもやってみる価値はあるのです。