目標がうまくいかないのは「設定の仕方」に原因がある

こんにちは。
毛利まさるです。

「目標は立てたのに、いつも途中で挫折してしまう」

そんな経験はありませんか?

新しいチャレンジをしようと意気込んで立てた目標。
しかし、数日で手が止まり、数週間後には思い出すのもつらい……。

そんな失敗体験が重なると、「どうせ自分なんて」と自己重要感が下がってしまいます。
であるものの、これは“意志の弱さ”ではなく、
目標設定の方法そのものに原因があることが多いのです。

成功のカギは「実力×時間」

目標設定を成功させるために必要なのは、今の自分の実力を正確に見極めること
そしてその実力に見合ったタイムラインを引くことです。

たとえば、「英語をマスターする」と目標を掲げたとしましょう。

これ自体は素晴らしいであるものの、今の実力が「英語は中学レベルも不安」という状態で、
「3カ月後には英語の会議で発言する」といった目標を立ててしまうと、
現実とのギャップに押しつぶされる可能性が高くなります。

つまり、自分の実力よりもはるかに高いゴールに、短すぎるタイムラインを設定してしまうと、
それだけで目標は“実現困難な妄想”になってしまうのです。

目標設定は修正が前提

そもそも、最初から完璧な目標設定ができる人なんてほとんどいません。

だからこそ、目標を立てたあとも、途中でタイムラインを調整し、現実に合わせて修正することが大切です。

これはビジネスの現場でもよく使われている手法で、「マイルストーン方式」と呼ばれる考え方です。
目標達成までの道のりをいくつかの小さな段階に分け、
それぞれの達成時期を柔軟に見直していくことで、モチベーションを保ちやすくなります。

たとえば、「3カ月後に営業所で単月売上1位」という目標があるなら、
「1カ月後までにアポイントを1位」
「2カ月後には商談数を1位」といった段階的な目標を設定します。
ここで、実際にやってみてください。

もし「難しすぎる」と感じたならば、そこで今の自分の実力がわかるのです。
ですから、そこから、スケジュールを少し緩めても良いのです。

目標設定において最も重要なのは、「続けられる形にしておくこと」です。
完璧を目指すあまり、無理な計画を立てて燃え尽きるくらいなら、
柔軟な修正を繰り返して、確実に前に進む方がはるかに効果的です。

実力を見極めるためには「記録」も大切

自分の実力を正確に知るには、日々の記録をつけることが効果的です。
たとえば、勉強時間、読んだページ数、覚えた単語数、営業の成約数など、
数字で把握できるものを記録することで、
自分が「どこまでやれたのか」「どこが課題なのか」が明確になります。

これは自己管理にもつながり、目標達成の道のりに一貫性を持たせるのに
非常に有効な自己啓発テクニックの一つです。

また、記録を見ることで「このペースだと達成は厳しい」と気づいたら、
そこでタイムラインを見直すこともできます。
こうしたフィードバックの習慣が、行き当たりばったりではない、戦略的な成長をつくるのです。

どんなに大きな目標も、今日の一歩がなければ近づきません。
逆に、今日の一歩を積み重ねることができれば、目標との距離は確実に縮まっていきます。

目標を立てること自体が目的ではありません。
「行動を促すための仕組み」として機能させること。それこそが、目標設定の本当の意義なのです。