“やろうと思っていた”から“やってきた”へ

こんにちは。 毛利まさるです。

「それ、実は自分もやろうと思ってたんだよ」

そんな言葉を聞いたことはありませんか?

あるいは、自分自身が口にしたことはないでしょうか?

アイデアが先に実現されていたとき、
うまくいった誰かの結果を見たとき、
心の中で「自分も同じようなことを考えていた」
と思うことは誰にでもあります。

しかし、重要なのは「やろうと思っていた」ではなく「やったかどうか」です。
そこには見過ごされがちですが、とてつもなく大きな壁が存在しているのです。

“やろうと思っていた”は誰でも言える

「知ってた」「考えてた」「実はいいと思ってた」……

こうした言葉は、行動に移すことなく過ごした自分を守るための、
いわば心の防衛反応です。

しかし、それが何度も続くと、気づかないうちに“動かない癖”がついてしまいます。

一方で、「やってみた」という人は、たとえ失敗していたとしても、
自分の行動に責任を持ち、経験として次に活かすことができます。
行動に裏打ちされた知識や発言は、信頼性がまるで違うのです。

“やってみた”が未来を変える

この違いはすぐに成果として現れないかもしれません。

しかし、半年、1年、5年…と時間が経過すればするほど、
「やってきた人」と「思っていただけの人」の間には、圧倒的な差がつきます。

これはまさに継続的な行動の蓄積が未来を形作るという事実を物語っています。
何かに挑戦し、それがうまくいかなかったとしても、
行動した事実は自分の血肉になります。
逆に、“やろうと思ってた”だけでは、何も生まれないのです。

“知っている”だけでは不十分

たとえば、自己啓発やビジネスに役立つノウハウ本を読んで
「この方法、良さそうだな」「自分もいつか使ってみたいな」
と思った経験は誰にでもあるでしょう。

であるものの、それを「やった」人と
「読んだだけ」の人の間には、やはり明確な違いが生まれます。

実行する人は、どんな小さなことでも
「まず試してみる」というマインドを持っています。

そして、このマインドこそが、実践的な仕事術を構築するうえで最も重要なスキルなのです。

小さくてもいい、まず動こう

いきなり大きな目標に取り組む必要はありません。たとえば、本で読んだ「朝の5分でタスク整理する習慣」など、ほんの小さなことからでいいのです。大切なのは、「知ってる」から「やってる」への一歩を踏み出すこと。

心理学の研究でも、“小さな成功体験”を積み重ねることが、自信と継続の動機づけに大きく影響することが明らかになっています(出典:Bandura, A. (1997). Self-efficacy: The exercise of control.)。

成功者は、すべて“やってきた人”

歴史に名を残す人たちも、最初から成功したわけではありません。
やろうと思っただけでなく、“やってみて”“失敗して”“また挑戦した”人たちです。

あなたの身近な尊敬する先輩や上司も、実はその積み重ねの上に立っているのです。