社内ロープレより“自分とのロープレ”

こんにちは。
毛利まさるです。

営業のロープレ、大事だとわかっていても、

「なんかこれ、本番と違うんだよな」

そんなふうに違和感を覚えたことはありませんか?

「先輩が相手だからちょっと遠慮しちゃった」
「後輩だから厳しめにやらなきゃ」

気を使いすぎて、ロープレという名の“お芝居”になっていないでしょうか?

であるものの、それってもったいない。

ロープレの本来の目的は“練習”のはずなのに、“人間関係”が邪魔してしまう
これ、実はあるあるなんです。

だからこそ私は言いたいです。
社内ロープレよりも、自分とのロープレを重視してください。

社内ロープレは、どうしても「人目」を意識してしまう

営業チームでのロープレ、もちろん必要です。

であるものの、そこで行われるのは「人と人との関係性が絡んだ」演技でもあります。

・先輩に恥をかかせてはいけない
・後輩だから、少し厳しめに対応してやろう
・同期とはお互いに“ちょっと甘く”なる

このような微妙な感情が介在すると、本音でのやりとりが成立しにくくなるのです。

さらに言えば、ロープレの場では「上司ウケのいいトーク」を披露しがちです。
しかし、現場の顧客は上司ではありません。

“ウケるトーク”と“刺さるトーク”は違うのです。

自分とのロープレは、いちばん正直な練習になる

ここで提案したいのが、自分ひとりでやるロープレです。

鏡の前でもいい、スマホの録音機能でもいいので
とにかく、自分の口で、自分のセールストークを再現してみることです。

するとどうでしょう。

「あれ、ここの言い回し、意外と長いな」
「なんか語尾が弱くて不安になる」
「自信を持って言ってるはずなのに、声が揺れてる…」

といった具合に、普段は気づけない“自分の癖”が炙り出されてくるのです。

他人の目がないからこそ、遠慮なくボロが出ます。
その“ボロ”を直すためにこそ、ロープレがあるのです。

セールストークは「仕上げるもの」ではなく「磨き続けるもの」

完璧なセールストークなんて、存在しません。

なぜなら、お客様は人間で、状況は常に変化しているからです。
だからこそ、セールストークは常に「磨き続けるもの」でなければならない。

そして、その磨き方のひとつが「自分で何度も話してみる」ことなんです。

自分の言葉で、何度も話す。
耳で聞いて、違和感を感じる
録音して、客観的に分析する。

こうして、自分で自分の営業トークを“編集”していくことが、
本当に現場で使えるセールストークを生み出してくれます。

セールスメンタルを鍛える“静かな修行”としてのひとりロープレ

セールスメンタルというのは、「断られても落ち込まない強さ」だけではありません。

本当に強い営業は、「自分の弱さに自分で気づける人」です。
人前で指摘されないと気づけない人は、常に誰かに頼らなければ改善できません。

しかし、自分で話し、自分で録音し、自分で突っ込める人は、
他人のフィードバックがなくても成長できます。

この“ひとり稽古”の積み重ねこそが、
営業という不確実な現場で自信を持って立てるメンタルを作ってくれるのです。