
こんにちは。
毛利まさるです。
営業の世界で、たまたま商談が決まった。
たまたま話が盛り上がった。
たまたま相手がノリよく返してくれた。
こんな「たまたま」に助けられて、自信を持てたものの、
心のどこかで「でも、次はどうかな…」と不安になることってありませんか?
であるものの、ここで考えてほしいんです。
「その成功は、プロとしての再現性があるか?」と。
それはまるで、休日に作った“お父さんのスペシャルカレー”のようなものかもしれません。
材料をふんだんに使い、時間も気にせず、愛情もたっぷり。
だからおいしい。
しかし、それが毎日1000円以下で提供できるか?
安定して出せるか?
となると、話は別ですよね。
お父さんの料理とプロの料理人の決定的な違い
休日のお父さんが作る料理はとてもおいしいことがあります。
素材にもこだわって、時間も惜しまず、片付けも二の次で全力投球。
“豪華さ”と“手間暇”という武器で、一食を完成させます。
しかし、プロの料理人は違います。
彼らは限られたコストの中で、
日々安定した味を、数十人、数百人に向けて、
同じクオリティで出し続けなければいけない。
一度だけじゃなく、何度でも、ブレずに、妥協せずに、出し続ける。
この“当たり前”が積み上がって、プロは「凄い」と言われるのです。
セールスも、まさにこれと同じです。
セールスにも「たまたまスペシャル」がある
初対面で話が盛り上がった商談。
なぜか相手のニーズと自社製品がピッタリだった瞬間。
上司が同行していて、プレッシャーが逆に集中力を生んだ場面。
そういった一つひとつの成功には、たしかに価値があります。
であるものの、それを「自分の実力だ」と過信してしまうと、
次にうまくいかなかったとき、折れてしまうんです。
本当のセールスマインドとは、
「うまくいく理由を分析し、次に活かす力」です。
言い換えれば、プロは“たまたま”に甘えず、再現できる自分を目指しているということ。
プロは「条件が悪くても結果を出す」ことに価値がある
商談相手の表情が硬い。
時間が短い。
競合がすでに入り込んでいる。
商品に欠点がある。
そういう「悪条件」の中で、結果を出すのがプロです。
そして、それは技術や知識だけじゃありません。
毎回の商談に同じ温度と意図で挑める“セールスマインド”の強さが、勝敗を分けるのです。
たとえば料理人が「今日はちょっとテンション低いから、味にムラがあるかも」と言ったらどう思いますか?
プロなら、「それでも同じ味を出してこそ」であり、
営業も「今日は気分が乗らない」なんて言い訳は通用しないのです。
プロのセールスマインドは、「結果がブレない習慣づくり」から
ではどうすれば、そんなセールスマインドが育つののでしょうか?
それは日々の中で、再現性を意識した小さな工夫と習慣を積み重ねること。
・トークの導入を毎回同じフレーズで始めてみる
・ヒアリングのフローをルーティン化する
・失敗時には「なぜそうなったか」をメモする
・成功時には「なぜ成功したか」を3つ書き出す
こういった“地味な積み上げ”が、
たまたまではない「安定した力」を生み出していくのです。