
こんにちは。
毛利まさるです。
努力をしている人にとって、
自分が積み重ねてきた行動や時間は大きな自信の源です。
毎日コツコツと取り組み、継続して行動できているという事実は、
誇りに思うべき素晴らしいことです。
努力は、成果に直結するだけでなく、
自己肯定感や自己効力感を高める重要な要素でもあります。
しかし、その努力が積み重なるにつれて、
思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
それは、
「自分はこれだけ努力しているのだから、
他の人も同じくらい努力すべきだ」
という考え方にとらわれてしまうことです。
努力している人ほど、
自分の行動量を基準に物事を判断しがちです。
たとえば、
「自分は毎朝5時に起きて勉強しているのに、
あの人はそんな努力もせずに成果を出しているなんて…」と、
他人を否定的に見てしまうことがあります。
あるいは、「あの人はきっと大して努力していないのだろう」
と決めつけてしまうこともあります。
このような思考は、自分の努力を過信し、
他人の見えない努力を軽視する危険性があります。
事実、他人の努力は目に見えにくいものです。
人前では何気ない顔をしている人が、
陰で想像を絶する努力をしているかもしれません。
さらに、他人と比較し、
「自分はこれだけやっているのに…」と感じると、
次第に心がすり減ってしまいます。
自分が積み上げた努力を正当に評価できなくなり、
「頑張っているのに報われない」という無力感に陥ることもあります。
重要なのは、努力は他人との比較ではなく、
自分の内側に意識を向けることです。
努力を続けている自分自身に誇りを持ち、
他人の努力の有無に目を向けるのではなく、
自分ができることに集中することが、
長く努力を続けるための鍵です。
努力を積み重ねるのは素晴らしいことですけど、
その努力が「他人を見下す材料」や
「不満の種」にならないよう、
意識的に自分の心と向き合いましょう。
自分の努力に自信を持ちつつ、
他人の見えない努力にも敬意を払える人こそ、
本当に成長し続ける人なのです。