
こんにちは。
毛利まさるです。
「環境が変わった瞬間、今までの自分の努力が無意味に思えた」
そんな経験はありませんか?
異動、転職、引っ越し、進学。どれも新たなスタートであるはずなのに、
心のどこかで「また一からやり直しか…」と感じる瞬間。
特に、慣れた場所での経験や信頼がまったく通用しない新天地に放り込まれたとき、
人はふと、“過去がリセットされたような感覚”に襲われるものです。
であるものの、私はこう思います。
人生に“リセット”なんて存在しない。すべては積み重ねであると。
過去は“消える”のではなく“織り込まれていく”
新しい場所に行ったとき、自分のこれまでの実績が知られていなかったり、
誰にも期待されていなかったりすると、妙に空虚な気持ちになります。
「あれだけ頑張ってたのに、またゼロからスタート?」って。
しかし、それは見かけだけの話。あなたの中には、確実にその経験が残っているのです。
プレゼンで緊張した日も、提案をボツにされた日も、
やり直しを食らって徹夜した日も、それはすべて“あなたという存在”の土台になっている。
外から見えなくても、あなたの考え方や姿勢、声のトーン、表情、そして“間”に、
ちゃんと織り込まれているのです。
積み重ねは“見えない武器”になる
たとえば、あなたが新しい部署で会議に参加するとします。
初回の会議であなたが静かにしていたとしても、
ふとした一言に“説得力”がにじみ出てしまうことがあります。
なぜか?
それは、過去の積み重ねが無意識レベルで“にじみ出る”からです。
逆に言えば、そのにじみ出たものが、
「この人、信頼できそう」「この人、場を読めてる」と思ってもらえる“きっかけ”になる。
つまり、積み重ねとは「あなたの見えない武器」なのです。
環境が変わっても、自分の“内側”は持ち越せる
ゲームみたいに、ステージが変わったらレベルがリセットされるような世界だったら、
どれだけ非効率でしょうか。
しかし、現実の人生は違います。ステージが変わっても、“経験値”はちゃんと持ち越せるのです。
たとえ仕事内容がガラッと変わっても、人間関係が一新されても、自分の考え方や立ち振る舞いは、
すぐに“武器”として使える状態にあります。
むしろ、新しい環境だからこそ、自分の“引き出しの多さ”が活きてくるのです。
環境が変わったからといって、自分の積み重ねまで捨ててしまう必要なんて、どこにもないのです。
今日の積み重ねが、明日の自分を支えてくれる
そして、これは逆もまた然りです。
今、あなたがやっている小さな積み重ね――読書、発信、振り返り、メモをとること――は、
今すぐに役立たないかもしれません。
しかし、それらは“静かに熟成されて”、
ある日突然、「あれ?なんでこれ、うまくいったんだろう」と自分でも驚く形で、成果として現れます。
この瞬間があるから、私は言い切れるのです。
人生は確実に積み重ねでできている。
目には見えなくても、あなたの中に全部残っていると。